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小説の書き方

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2019年6月の記事一覧

【小説の書き方 54】

【小説の書き方 54】

「詩や歌では脚韻がリズムを刻んで響くように、散文の物語では出来事が相互に韻を響き合わせているのです。」(カルヴィーノ)

【小説の書き方 53】

【小説の書き方 53】

「小説の精神は継続性の精神であり、それぞれの作品は先立つ作品への答えになり、それぞれの作品には先行する作品の経験がそっくり含まれている。しかし私たちの時代精神は今日性[アクチュアリテ]の上に固定されている。」(クンデラ)

【小説の書き方 52】

【小説の書き方 52】

小説はどこからはじまるのでしょう。
登場人物の人生のなかで
どこを切り取って、どこから語るか
決定するにはなかなかの勇気が必要です。
私は意識的に活動している時間を切り取ることができず、
しばしば眠っている主人公の目が覚めた瞬間から書きはじめていました。

【小説の書き方 51】

【小説の書き方 51】

18世紀、書簡体小説はさかんに書かれていましたが
19世紀にはすでに衰退しました。
ファックスが登場したころ、
「寺山修司が生きていたらどう遊ぶか?」
と話題になったそうです。
LINE、Twitter小説の有効な語り口は
いまだに発見されていません。

【小説の書き方 50】

【小説の書き方 50】

「小説の精神とは複雑性の精神であり、それぞれの小説は読者に「物事はきみが思っているより複雑なのだ」と言う。」(クンデラ「小説の技法」)