どうするんだ。この農地。
僕が令和3年4月に農政部に異動してきて最もインパクトがあって、今でもずっと脳裏に焼き付いているのがこちらのポスターです。
これは、農林水産省が発行しているもので、農地の相続登記手続きを促すための啓発ポスター。
先日、古くからの友人がプライベートで相談に来てくれました。
「先祖代々受け継いできた農地がある。親も高齢となり、耕作や管理にもなかなか手が回らない。隣地の農家さんに迷惑をかけるわけにもいかず、どうしたら良いか」
概ねそういう話しであった。
僕ら40代にとって実に身近な問題だ。
田園回帰が謳われる昨今ではあるものの、素人が兼業でやれる面積ではない農地がこれからどんどん余ってくることは明らかだと思う。
自分もそうであるように。
その友人と話したのは、
「農地の取り扱いに関する『出口』がハッキリしていると良いよね」ということ。
パッと思いつくものでいえば、
①次世代の担い手に転貸する
②次世代の担い手に売却する
③集落地域でまとめて管理していく
④公的機関に預ける
これらに必要な手続きは、
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①次世代の担い手に転貸する
②次世代の担い手に売却する
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基礎自治体に設置してある農業委員会へ登録し、農地を探している方からの依頼を待つ。
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③ 集落地域でまとめて管理していく
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集落営農組織や作業請負組合などを持つ地域では農地を地域全体で預かって営農を続けている所もある。
水田を続けるエリア、ハウスを集めるエリア、徐々に営農を減らしていくエリアなど地域で話し合ってゾーニングをしていくような地域も存在する。
いわゆる、農地分野におけるエリアマネジメント発想の取り組みである。
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④公的機関に預ける
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農地中間管理機構が運営する「農地バンク」に預けて、その先の転貸や売却を公的機関に任せるという手続きになる。
いずれの手続きにしても、農地を所有する方がこれからの取り扱いについて、考えられる時期に自治体や地域と共に話し合える環境をしっかり作っておくことが大事だなぁと思いました。