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大谷翔平と歩んだ2024年。80代50代の母娘が楽しんだMLBの魅力
MLBドジャース、ワールドシリーズ制覇おめでとう!
大谷、ベッツ、フリーマン、テオスカー、キケ、ロハス、スミス、エドマン、グラスノー、ロバーツ監督、チームの皆さん、おめでとう!
今年2024年のシーズンの締めくくり、最高の終わり方でした!
50代80代、野球観戦を楽しんでいます
日本のプロ野球に特に関心はなく、高校野球をかつては春夏見ていたけれど、最近はそれもなくなった。
そんな我が家(50代の娘+80代の母)がMLBに興味を持ったのは、昨年、2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)からでした。
オリンピックを見るような気持ちで見始めたら、一戦一戦が熱い。そして、みんな野球が楽しそう!
日本が優勝して、最高の盛り上がりを見せる頃には、すっかり大谷翔平のファンになっていました。
MLB(メジャーリーグベースボール)の選手も、各国代表として多数登場していたので、親近感がわいて、「じゃあ、BSでやっているから見てみるかな」と、見られる日にはチャンネルを合わせるようになりました。
思えば母は、亡くなった父ともどもダルビッシュ有のファンで、15年前一緒に暮らしはじめた頃、午前中にやはりBSでMLBを見てましたっけ。
野球が好きというより、「好きな選手を追っかける」の気持ちで見ていたんでしょう。
2023→2024年。大谷の濃厚な一年
昨年見ていたときには、すごく強いというわけではないエンゼルスというチームでプレイする大谷を見るのが好きでした。
このチームで勝ち進む大谷を見たかった!
でも勝負はチームの対戦だから、野球は一人では勝てない。
いくらホームランを打っても投げて抑えても、チームが勝てないとおもしろくない。
大谷の負担も大きく、右肘、右脇腹を負傷して、9月半ばにシーズン終了したあとは、もうポストシーズンの話題にも興味がなくなりました。
ただ、大谷がこのままエンゼルスに残るのか、ほかのチームに移るのかには関心がありました。
そうしたら……
2023年11月、満票でア・リーグMVPを受賞した結果発表で、愛犬デコピンが初登場(名前がわかったのはドジャース入団会見で)。
2023年12月、大谷はロサンゼルス・ドジャースと10年総額7億ドルの契約を締結。
2024年2月末、結婚を発表。
3月半ばには、お相手が田中真美子さんであることが公に。韓国での開幕戦に向かう直前でした。
そして3月20日には、2024年のMLBシーズン開幕戦が、韓国のソウルで開催されました。
ドジャース対パドレス。盛り上がりました!
しかしこの直後から、専属通訳水原一平氏の事件で大騒動になりました
大谷の銀行口座から約1700万ドル(約26億4000万円)を不正に送金したとして、銀行詐欺と虚偽の納税申告書を提出した罪で訴追された事件。
4月5月の大谷は、この捜査に協力しながらの試合出場だったようです。
6月頭には水原一平被告が罪を認めて、騒動が終結。
このあと、ファンも安心して試合を心から楽しめるようになりました。
7月16日には、オールスターゲームに4回目の出場をして、初ホームラン。
前日のホームランダービーには、ドジャースからテオスカー・フェルナンデスが出場して、見事優勝しました。(選手紹介で、「ひまわりの種」もいいけれど、このことにも触れてほしい……)
ノリにのった大谷は、ホームランと盗塁を重ねていき、「50本達成も視野に」から「50本まであと何本」「盗塁もこのペースなら50-50」と、どんどんスポーツニュースの話題が変わっていきました。
9月19日のマーリンズ戦で、1つのシーズンでホームラン50本50盗塁の「50-50」を大リーグ史上初めて達成。
9月26日、パドレス戦に勝って、ナショナルリーグ西部地区で地区優勝を決めました。
我が家初めてのポストシーズンはわからないことだらけ
ここから1か月。初めてのポストシーズンを楽しみました。
初めてなので、まずポストシーズンの仕組みからわからない。
知っているのが高校野球だけだから、トーナメント一回戦、二回戦という言い方じゃないのも謎。
いつから始まっていつ終わるのか、わかりにくい!
そのルールや仕組みを知るのも、楽しみでした。
私が「トーナメント一回戦」と思っている対戦が「ワイルドカードシリーズ」。
「二回戦」が、「デビジョンシリーズ」。これを訳して「地区シリーズ」とも言うもんだからややこしい。地区優勝のドジャースはここから。パドレスと対戦。
「準決勝」は「リーグチャンピオンシップシリーズ」。ドジャースはメッツと対戦。
そして「決勝戦」が「ワールドシリーズ」。
OK、理解しました!
これを毎日毎日、野球オンチの50代と80代が、「それで、次の試合はいつやるの?」「私もわからないんだ」「何回対戦したら勝つの?」「今調べてるところ」……と延々話をするわけです。
楽しいですね。
何度も試合を見ていたら、みんなおなじみの顔ぶれになる
なじみのエンゼルスを離れるときは、寂しく後ろ髪を引かれるような気持ちになりましたが、新しいドジャースのチームメイトも、何度も試合を見るうちに、すっかりなじみになって、親しみを感じるようになりました。
ベッツ、小柄なのに打つし取るし。そして負けず嫌い。あちこち守って打順も入れ替わるのにすごい! 手首骨折を乗り越え復帰して大活躍でした。
フリーマン、紳士。人望厚い。息子さんの病気の時には心配しました。ワールドシリーズMVPおめでとう。6連続ホームランはすごいの一言。
テオスカー、ひまわりの種の人。笑顔が素敵でファンになりました。穏やかなのにしっかり打つ。頼りになります。来年以降もチームにいてほしい。
キケ、最初はヘンな人だなあと思っていたのに、だんだん好きになっていた。ポストシーズン大好きというのもわかる大活躍。ムードメーカー。
エドマン。7月末にドジャースに移籍。WBCには韓国代表で出た韓国系アメリカ人。足が速いので出塁するとワクワクします。
山本。すごい投手と聞いているけど、一年生感が強くて「がんばれ」って気分になります。それだけに、ピシャリと抑えてくれたときの爽快感は格別!
大谷。嬉々として盗塁しまくる姿を見ていると、投手のときの姿が思い出せなくなる。人間はスライディングする生き物じゃないかと思えてくる。楽しそうなので見ていると楽しくなる。ホームランのときの打球の音が好き。「ホームランを打つかも」と、打席に立つ姿にはいつも希望があります。
こうなってくると、大谷の記録を中心にニュースになりますが、それだけじゃつまらない。記録より、チームで勝ってほしくなる。
エンゼルスでは叶わなかったこの願望が、ドジャースでは現実になって、チームで喜ぶところをたくさん見られて、本当に楽しかったです。
ドジャースの皆が喜びを爆発させるのを見られて、私たちも「よかったねえ」とニコニコしていました。
「無心でしっかり自分の役割を」の心意気に憧れる
毎日のように試合に出場して、打ったり走ったりケガしたり、本当にプロってすごいですね。同じ人間かなと思います。
きっとたくさん食べて、たくさん寝てるのね。
大谷がホームラン記録に挑戦していた時期に、試合後のインタビューで語った言葉で、心に残ったものをメモしたのが、残っています。
よいアットバット(打席)を続けて、意識したら伸びていかないもんだと思うので、無心でしっかり自分の役割ができるように、がんばりたいなと思っています。
大谷選手は、記録や結果もすごいんだけど、この「試合に臨む姿勢」が好きなんですよね。
打席に立つときには、ホームラン打とう、とは思っていない。
調子のいいときも悪いときもある。あんなに打つ大谷なのに、調子の悪いときはやっぱりあれこれ言われる。
そんな中で約半年のシーズン、ずっと前へ進めるってすごい。
そして、何より「野球が好き」なところ、「目標を持って一直線にコツコツ進んでいく」ところが、見ていて力をもらえます。
2025年の開幕戦は日本で、ドジャース対カブスというのが、夢のようですね。チケットは高いだろうし、見にはいけないけれど、近くでやるというだけでワクワクします。
これからも大谷選手やドジャースの活躍を楽しみにしています。皆さんも一緒に応援しましょう!