殿筋群と深層外旋六筋とニーインと坐骨神経痛
こんにちは。題名の付け方雑になってきました。
ではさっそく。
殿筋群
大殿筋、中殿筋、小殿筋これら筋群をまとめて殿筋群と呼ぶことが多いです。
大殿筋の詳細については上記をチェック。
大殿筋が一番後ろにあってやや前に中殿筋、更に前に小殿筋の様な形で付着しています。
グラデーションのように付着していることが分かります。
作用の覚え方のコツ
大殿筋は体の背面に付着する事から、股関節伸展作用を持ち、背面やや横、更にやや前まで付着する事から、股関節外旋、外転作用も持ちます。
中殿筋は大殿筋やや前に付着する事から、股関節外旋作用を持ち、やや前まで付着することから、股関節外転、更には内旋作用を持ちます。
小殿筋は中殿筋やや前に付着する事から、股関節外転作用を持ち、更に股関節内旋作用も持ちます。
まとめると
大殿筋:股関節伸展、外旋、外旋
中殿筋:股関節外旋、外転、内旋
小殿筋:股関節外転、内旋
作用も
付着位置同様、グラデーションのように移り変わることが分かります。
深層外旋六筋
股関節外旋作用を持つインナーマッスルになります。
六筋とその名の通り、六つの筋肉で構成されています。
肩で言うところのローテーターカフの様なものです。
上から
梨状筋③
上双子筋
内閉鎖筋② 外閉鎖筋
下双子筋
大腿方形筋①
で構成されています。
内・外閉鎖筋に関しては大体同じ高さに位置します。
数字に関しては筋出力の強さを表しています。
外旋筋VS内旋筋
結論から申し上げますと圧倒的に外旋筋の方が強いです。
理由は幾つかありますが筋繊維を基準に見てみましょう。
内旋筋
中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋、内転筋群(がに股の人)が担います。
それぞれの筋繊維走行・・・
ほぼ縦走行ですよね。体に対して真横に走行している方が、どう考えても強く内旋方向に働きますよね。
一方、外旋筋
大殿筋をはじめ、深層外旋六筋などが担います。
深層外旋六筋見て下さいよ・・・
筋走行ほぼ真横ですよね。純粋な外旋動作を生み出せそうですよね。
どう考えても外旋方向への働き強いですよね。
トレーニング中、意図せず股関節が内旋する事でエラー動作に繋がる事があります。
そうです、スクワット中のニーイン(しゃがむにつれ膝が内に入る)です。
ニーインする方の内旋筋をリリース等行えば改善しそうですよね。
ところがどっこい。
一筋縄には行きません。
ニーイン
大殿筋は腸脛靭帯を介して大腿筋膜張筋と連結する事で、股関節屈曲60-90°で作用が内旋に切り替わります。
梨状筋も大殿筋同様、股間節屈曲60-90°で内旋作用に切り替わります。
この屈曲60-90°の数字に覚えがありませんか?
そうです。丁度ニーインし始めるタイミングです。
ニーインする方の多くは大殿筋(中でも上方)の過緊張が見られます。
リリースする対象の多くは大殿筋であることが多いです。
梨状筋と坐骨位神経痛
一番強いわけでもない梨状筋ですが、話題に上がる事が多いです。
何故かというと坐骨神経痛との相関が大きい事にあります。
坐骨神経痛とは名の通り坐骨神経が痛い事です(笑)
めっちゃいい画像ありました。
坐骨神経は仙骨の辺りから指先まで続く神経になります。
内股気味で梨状筋が突っ張ることで、坐骨神経を骨盤側に押し付ける方向へ力が働きます。
坐骨神経が圧迫され痺れや疼痛の原因になり易い事から、梨状筋は耳にする機会が多くあります。
坐骨神経と梨状筋の位置関係は遺伝的要素が強く、上記画像のように下をくぐるタイプも居れば、梨状筋の中を坐骨神経が貫通するタイプも存在します。
これが一番厄介です。坐骨神経痛発症確率が確変に突入します。
大半の人(肌感覚80%)の人は梨状筋の下を坐骨神経が通るタイプです。
めっちゃ太いですからね坐骨神経。小指くらいありますよ。
こんなものが圧迫されたら痛いっすよ~。
おわり。