有事のときこそ協力を
風が吹けば波が立つ。
波が立てば船も揺れる。
揺れるよりも揺れない方がよいけれど、風が強く波が大きければ、何万トンもの船でも、ちょっと揺れないわけにはゆくまい。
これを強いて止めようとすれば、かえって無理が生じる。
無理を通せば船がこわれる。
揺れねばならぬときには揺れてもよかろう。
これも一つの考え方。
大切なことは、うろたえないことである。
あわてないことである。
うろたえては、かえって針路を誤る。
そして、鎮めなくてよい船でも、沈めてしまう結果になりかねない。
すべての人が冷静に、そして忠実にそれぞれの職務を果たせばよい。
ここに全員の力強い協力が生まれてくるのである。
嵐の時ほど、協力が尊ばれるときはない。
うろたえては、この協力がこわされる。
だから、揺れることを恐れるよりも、協力が壊されることを恐れた方がいい。
人生は運不運の背中合わせと言える。
いつ突如として嵐が訪れるか、誰しも予期することはできない。
つねに自分のまわりを冷静にながめ、それぞれの心構えを、しっかりと確かめておきたいものである。
(参考文献 道をひらく 松下幸之助)
(感想)
コロナ禍の現在、心に響く言葉です。
今こそ、うろたえず、あわてず、全ての人が冷静に忠実にそれぞれの職務を果し、協力していきましょう!
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