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400$のフルコースを日本人だけ高いと思ってしまう現象

 最近、海外と日本を行き来していると、物価や賃金の差だけじゃなくて、日本人のマインドそのものが世界に置いてかれてる感じがひしひしと伝わってくる。たとえば私がやっている レストランでは、希少ワインのペアリングがついたフルコースを 66,000 円(サービス料込み)で提供しているんだけど、ドルに換算すると 400 ドルくらい。世界のファインダイニングの相場で見ると「この内容で 400 ドル!? むしろ安すぎるんじゃない?」と思われるわけだ。実際、このシグネチャーコースは世界中の観光客からの予約が絶好調だし、それを見ているとグローバルな感覚で可能性をすごく感じる。

 そもそも海外でディナーを楽しむ人にとって、1 人 400 ドルのフルコースに希少ワインのペアリングがついてくるのは、ソムリエが選んでくれる安心感もあるので、アラカルトでワインを手探りするよりもストレスが少ない。何より、希少なワインを一番ベストな組み合わせで味わえるから、むしろ付加価値が生まれて「これで 400 ドルならむしろお得」くらいに思うだろう。

 ところが、日本人には厳しいのかもしれない、、、

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