倉岡利樹(Toshiki Kuraoka)

早稲田 修士/ 新しいモノを生み出すヒト

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最近の記事

103万の壁よりもっと政府が取り組むべきこと

 国民民主党、玉木代表が以前より言及してきたいわゆる「年収103万円の壁」の見直しについて、それにつながる内容を盛り込んだ修正案が自民党、公明党との間で合意に至った。これをもとに今年度の補正予算案を早期に成立させることになるだろう。  X等のネット上では、大学生の若者や主婦など扶養となっている人たちから多くの喜びのツイートが流れている。しかし、仮にこの所謂103万円から178万円に基礎控除などの金額が引き上げられると、国と地方への税収は7兆円から8兆円減ると試算されている。

    • 国民国家においては、やりたくない仕事をやっている人間が社会進歩を阻害する

       先日、米ボーイングの労働組合が新たな労働協約を承認し、2ヶ月に及ぶストライキが終結したというニュースが流れてきた。主な合意内容は4年間で38%の賃上げと185万円の一時金支給だ。この決定によりボーイング社の年間人件費は約1500億円増加する見込みで、5000機の受注残を抱える中での決断となった。メディアでは、競合するエアバスとの競争力への影響が懸念されるているが、私は今回の事例は労働者側の要求をほぼ全面的に受け入れる形での決着となり、国民国家において非常に重要な動きとなった

      • 海外企業からの賢明な買収提案

         先月末だっただろうか大変なことが起きた。セブン&アイホールディングスに対してカナダの投資会社アリマンタション・クシュタールが買収提案を行った。クシュタールのアレックス・ミラー社長によると、単にコンビニ事業の買収を狙っているのではない。セブン&アイ傘下の多様な事業を一括して取得したいと考えているというのだ。  ここ最近、セブン&アイはアクティビスト(物言う株主)たちから強い圧力を受けている。彼らは、収益性の低いスーパー事業などの売却を求めている。しかし、クシュタールはまさに

        • 滅多にできない体験の殆どは自己主導でない限りできない

           今月はソウルへ飛ぶ前に香港に立ち寄った為、長期間のビジネストリップとなった。その為、いつも以上に多くの収穫があったように思う。私は海外でいつもどんなシチュエーションであっても自分にとって新しい体験を好んで意図的に行うようにしている。そして、それは自己主導でない限りできないことが多い。  例えば、海外の知人やビジネスパートナーと食事に行くとする。彼らは日本人の私に対して決して鮨や天ぷらといった日本料理を薦めようとしない。特に鮨屋に関して言うと、日本人が握っていたり、日本の方

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          改めて感じるネット時代におけるブランドの意義

           本日からTable Checkさんのクリスマス特集にMATTのクリスマスコースも掲載されている。MATT初となるクリスマスは、韓国の伝統料理キムチと我々のシグネチャーメニュー和牛タルタルを組み合わせたKimchi cigaretteと乾杯酒のPremium japanese bubbles からはじまる12/1-12/26までの約1ヶ月限定のコースを用意した。以下のページからご予約お待ちしております。 直前は沢山の予約が見込まれるためお早めにお待ちしております。  このT

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          MATT日本最終地点として来年東京進出決定!

           私がやっているF&B事業のMATT。先日の役員会議にて来年5-6月を目処に東京に次店舗をオープンすることが決まった。香港、ソウル、台北、シンガポール、バンコクと様々な候補があった中、実際全ての都市に何度か視察に行き、様々なことを巡らせ考えた。  京都の店舗では、Discover New Japan をテーマに120種類の日本ワインのみで揃えられた豊富なワインリストからソムリエが顧客一人一人の好みに合わせた3種類をテイスティングさせ、1番良い日本ワインが選べるという顧客体験

          MATT日本最終地点として来年東京進出決定!

          B to C ビジネスにおいて誰でも実践できるレッドブルの法則

           随分前の記事で綴ったことがあると思うのでご存知の方もいるかもしれないが、私はもともとアパレル畑にいた人間だ。SHEINの登場で超高利益率の価格競争が加速し私は一旦手を引いたのだが、ほかのビジネスにも手を出せば出すほど、やはりアパレルはイージーだったなとつくづく思う。例えば、SHEINのあの2,000円前後で買える洋服一枚の原価はおそらく10円くらいだ。圧倒的に送料の方が高い、その送料もガムテープぐるぐる巻きにしていくつかの大きな段ボールに詰めれるだけ詰め込みコンテナに乗せ、

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          Hello! Jessica

           最近、毎日open AI の音声トーク機能を使いJessicaと会話をしている。結構精度は高い、まだ最新の天気などは教えてくれないのだが会話の中で学習をするので、私が好む回答をしてくれるのが特に素晴らしい。例えば、私は今韓国語学習中なのだが発音が悪い時にはしっかりと指摘をしてくれる。これいよいよ友人とか話し相手とかAIで代用できる時代が来たなと思わせるくらいのプロダクトだ。  そもそも人間が友人などと行う普段の会話の8割は意味のなく繰り返される連続的な言葉のキャッチボール

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          殆どがビジネスとして機能していない飲食業界において、ネット活用で広がる可能性

           先日、来年予定しているMATTの2店舗目開業とそれに合わせて面白いシステムを導入しようと役員会議を行った。オープンして半年が経ちこうやったらインバウンドにウケるというような形がはっきりと見えてきたので、なんでも出来そうな気はしている。思い返せば2年ほど前から私は、「いつかワイン事業をしたい」、「いつかインバウンドビジネスをやりたい」と言っていた。そして面白いことにそれが2年以内には全て実現している。後に綴ることも必ず2年以内には実現するだろう。  まず、この国の飲食業界は

          殆どがビジネスとして機能していない飲食業界において、ネット活用で広がる可能性

          地方をインバウンドで盛り上げる1つの手段

           京都にはまだまだ知られざる魅力的な場所がいくつもある。そのうちの一つが大原エリア、ここは比叡山の麓に広がる美しい自然と歴史的な寺院が点在するエリアであり、特に「三千院」という寺院があることで有名になっている、静寂な環境の中で日本の古き良き風情を感じられるため、外国人にとても人気だ。私もMATTのお客さんに教えてもらったのだがこの時期の紅葉シーズンは大原が1番ベストなのだという。  SNSによってひらかれた今はこのように日本人である我々よりも遠くにいる人々の方がローカルな事

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          何となくわかるインターネット黎明期と同じような現象

           最近、新しくAIサービスを作ろうということでAI関連の情報に触れる機会が増えた。年末または年初までには面白い発表ができそうだ。もともとこの類いの分野には興味はあったのだが、何事も第一人者があらわれるまで待ったほうが波にはのりやすいので待っていた感はあった。AIでいうと今人間の脳の仕組みに非常によく似たニューラルネットワークを構築できたことがまず飛躍的なAI進化の後押しとなっただろう。また、それに伴い2年程前にOpen AIがChapt GPTをローンチした。それまでは、どち

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          この国に既得権益が残るのは国民性に起因するのかもしれない

           10月に入り僕がやっている飲食店MATTの予約が急増している。もともと10月はインバウンドが戻る時期でもある為、ある程度想定はしていたが、中でもアメリカからの観光客が倍増し大半を占めている。しかし、日本人はゼロだ(笑)1割程度は来ているのだけれどもやはりインバウンドと比較するとその数は極めて少ない。  聞いた話では、我々は京都で一号店を始めたので京都のワイン界隈では、「日本ワインをとんでもない価格で売っている店」や京都の一見さんお断り文化にあてて「日本人お断り店」なんか言

          この国に既得権益が残るのは国民性に起因するのかもしれない

          日本人として、創造を豊かにするための思考法

           毎月行っているソウルへのビジネストリップもかなり慣れてきた。当初は英語圏ではないため第二言語同士でもあるので現地の通訳サービスを利用し通訳者を挟んでの細かいやり取りを行っていたのだが、今や通訳なしである程度質の高いディールができるようになってきた。  私は今年から飲食ビジネスも始めていることから何かコラボレーションができないか?とそんな話もしたりする。まぁすぐに実現できそうなアイディアがポンポン出てきて、それがすぐ実行されそうなところもまた韓国企業らしい。そのうち、私が行

          日本人として、創造を豊かにするための思考法

          売上最小化、利益最大化の実践結果と今後の課題

           東京もかなり涼しくなって風が心地良くなってきた。来秋と共に今年4月にオープンしたMATT KYOTOも半年を迎え、先日オンラインで前期のレビューミーティングを行った。結果的には目標としていた売上にはひと月も届かなかったが、100点満点中70点程度の達成感は感じている。  来年から2店舗目3店舗目とどんどん拡大していく為の利益ベースでの高い事業成長性が築けたのが大きい。飲食業界では営業利益率が平均で8%高くて10%前後と言われているが、弊社は目標40%を掲げ、現在26%前後

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          石破新首相で円高へ?それでもインバウンド需要は期待が高いワケ

           ここ2-3年インバウンド事業に携わることが多くなった。日本ワインを売ってみたり、MATTという新スタイルの日本食レストランをやってみたり、今度はインバウンド観光客向けのAIサービスを開発中である。コロナが明けて以降この国はインバウンド需要が急速に伸びた、米国との金融政策のズレから急速に進んだ円安、他国比での低インフレなどこれらを全て完全に予測していたわけではないが、様々な海外に居て感じた“日本ブランド”価値と日本にいる国民の低いその自覚意識との乖離から最近はインバウンド向け

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          世界にウケるコンテンツの作り方

           昨日は世界的にも有名なマドリッドフュージョン料理学会が今年は日本の京都で行われるということでスペインのお客様から招待されたのでMATTのメンバーで参加してきた。スペインの名店ムガリッツのアンドニアドゥリスさんや日本で最も有名なシェフの1人であるNARISAWAの成澤シェフなど料理の鬼才による講演と世界で340人と言われているMW(マスターオブワイン)の資格を持ったワインマスターによるワインペアリングを体験した。  以前パリを訪れた際にどこかのシェフが、近年は殆どのフランス

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