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アメリカワインのように日本ワインが世界的ブランドになるそう遠くない未来

 日本ワインを世界へ、日本ワインと今まで世界各国で味わったテイストを日本食材と融合させた新しい日本料理を提供するMATT RESTAURANT2.0が4月にオープンすることが決まった。Makuakeでかなりお得なクラウドファンディングをしているので是非ご支援お待ちしております。

 この事業は2〜3年前から動き始めていた。当初、私自身日本ワインについての可能性をひしひしと感じていたのがこの事業のきっかけだ。その可能性の一つとして、日本ワインはナパバレーで有名なアメリカワインと凄く近いところがあると思っている。ナパバレーの地形は空から見ると典型的な南向きの谷地形であり、サンフランシスコ湾に向かって東西の丘陵にワイン畑が連なる。降水量が少なく、日照量が多くワインの栽培に適した地形だ。

 日本にも長野県高山村という葡萄の名産地があるが、そこは1番高いところでブルゴーニュの気候、1番低いところでナパバレーのような年間通して降水量が少なく温かい気候となっている。現にワインの国際コンクールなどでも大賞を何度もとっているワイナリーがあったりする。日本は他にもブルゴーニュの気候にすごく近い北海道のワイナリーなど気候面ではかなり可能性がある。

 また、アメリカワインと比較する理由としてもう一つ挙げられるのが、アメリカワインは100年以上前からワイン栽培が行われていたが、当初はスーパーマーケットで売られるような安いワインの産地であった。それが1980年代ごろから急に様相が変わってきたのだ。

 アメリカワイン、特にナパバレーのワインが大きく進化し、世界的な評価を獲得した背景にはまず、1980年代にナパバレーが国際的な注目を集め始めた1976年の「パリの審判」と呼ばれるワインコンペティションだ。このイベントで、カリフォルニアのワインがフランスの名高いワインを破り、アメリカワインの品質が世界に認められるようになった。これを契機に、ナパバレーを含むアメリカのワイン産地では、品質向上に向けた投資が増加した。

 また、アメリカで技術革新も大きな進化に寄与した。ワイン製造における科学的アプローチの採用、土壌管理やブドウ品種の選定における研究の進展、そして最適な収穫時期の特定など、細部にわたる品質管理が徹底された。さらに、ナパバレーのワインメーカーたちは、地域特有のテロワールを生かしたワイン作りに注力し、世界中のワイン愛好家を魅了する独自の味わいを生み出してきた。

 これらの40年間のアメリカワインの背景は、日本ワインの可能性を考える上で重要な示唆を与えていると思う。日本では、ワイン造りは比較的新しい産業だが、近年品質が急速に向上し、国際的な賞を受賞するなどして注目されているのは確かである。日本ワインの特徴は、その多様性と独自性にある。日本独自のブドウ品種や、日本の風土が生み出すユニークなテロワールが、世界市場での新しい味わいとして受け入れられつつある。

 その為、日本ワインがさらなる進化を遂げるためには、ナパバレーの成功事例から学ぶことが重要であり、品質へのこだわり、テロワールの研究、そしてワイン造りにおける革新的な技術の導入など、積極的な取り組みが必要だ。また、それよりもっと大事なことが国内外のワイン愛好家に対して、日本ワインの独自性と品質を積極的にアピールしていくことである。我々が1番にフォーカスしているのはここである。国内外のワイン愛好家達に実際我々の店舗に来てもらい、日本ワインの進化をアピールする。
ただ単にアピールするだけではなく、アピールの仕方にもこだわりを持っている。是非一度その日本ワインへのこだわりを店舗にて体験してもらいたい。

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倉岡利樹(Toshiki Kuraoka)
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