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誰もが平等に高パフォーマンスを実現できるようになった技術革新

 韓国ソウルにある歴史博物館へ行ってきた。私はもともと歴史に強い興味があり、現代人が歴史を学ぶことは技術革新への大きなきっかけにもなると考えている。
 例えば、朝鮮王朝時代、日本の江戸幕府が作った参勤交代によく似た制度があった。朝鮮王朝の官僚や地方の役人が王のいる漢陽(現在のソウル)に定期的に訪れる制度。このような制度で移動する道のりは、地方ごとに異なるが最も遠い地方から首都漢陽までの距離は、全羅道の南端にある地域から漢陽までの距離はおおよそ400~500キロメートル程度であったと言われている。

 これらの長距離移動は、主に徒歩や馬を使って数週間にも及ぶと言われている。足の速い人や体力のある若い男は数日で行き来をしてたと言われている。要はパフォーマンスが身体能力に依存していたのだ。現代では高速鉄道や自動車が普及し、これらを使わずに400キロ以上移動するものなんていないだろう。誰もが平等に400キロを2時間などで移動できるような高パフォーマンスを出せるようになったのだ。これは完全に身体拡張であり、自分の身体能力以上のパフォーマンスを技術革新により可能にしているのだ。

 これは全知全能のAIの普及にも同じことがいえる。多くの人間は“親ガチャ”だ。と自分に能力やスキルがないことに対して遺伝子や育った環境のせいにしてしまう。しかし現代社会において、特にここ数年のAI普及時代においては、ここでも身体拡張を使えばそれらは全く関係がない。どんなにバカな境界線知能の人間やどれだけ仕事ができない人間でも、ビジネスメールや提案書等ある程度の文章を10秒もあれば作成できる。そしてそれを会話にでも利用できるのだ。言語を習得せずとも他言語を容易に使いこなすことができるようになる。

 しかし、あのスティーブ・ジョブズがスマートフォンの一般普及に10年かかったように知的好奇心よりラッダイトのような技術的保守主義の人間が一定数するいる。例えば、超伝導リニア中央新幹線

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