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売上最小化、利益最大化の実践結果と今後の課題

 東京もかなり涼しくなって風が心地良くなってきた。来秋と共に今年4月にオープンしたMATT KYOTOも半年を迎え、先日オンラインで前期のレビューミーティングを行った。結果的には目標としていた売上にはひと月も届かなかったが、100点満点中70点程度の達成感は感じている。

 来年から2店舗目3店舗目とどんどん拡大していく為の利益ベースでの高い事業成長性が築けたのが大きい。飲食業界では営業利益率が平均で8%高くて10%前後と言われているが、弊社は目標40%を掲げ、現在26%前後で推移している。そこには、北のコーポレーションの木下さんの言う“売上最小化、利益最大化”がある。私はどの事業でもこれを1番に重要視している。

 Amazonでも販売している書籍なのでぜひ読んで欲しい。要はこれは、経営者である以上利益を追うことが最大使命であり、最大の目的である。売上を追うばかりにその目的を見失うなと言うことだ。他経営者や周りの情報を見ていると、皆売上を上げる為に必死である。Instagramなどのネット上で載っている情報もマーケティングだとか売上を上げる為の秘訣だとかそんなものしかまわっていない。

 しかし、私はそれより最も重要なのは経費を削る事であると考えている。まず、無駄な人件費。私はこの世の中の働いている人口の8割は大した仕事役割を担っておらず、会社に対してパフォーマンスを出せていないと思っている。要は必要のない人材が働きすぎているのだ。そして、備品やサブスク類これらも特に飲食経営者は無駄遣いしすぎだ。そんな大した機能もないマーケティングサービスを“売上向上”の為に使ってしまったりする。そして極めつけは宣伝広告費である。これは売上最大化のためには必要だろう。お金を出してテレビの取材に来てもらったり、大物インフルエンサーを呼ぶことで売上はかなり上がるだろう。しかしそれが本当に純利益につながるかはもう一度考えた方が良い。

 例えば、MATTは外国人インバウンドで連日溢れているが、正直大した売上は無い。正直、私ではなく他経営者がマネジメントしても売上は変わらない、またはもっと良い売上が達成できると思う。しかし純利益の部分ではかなりの自信を持っている。他飲食店で考えるとオープン半年で月々平均300万の売上を上げたとすると大体営業利益は多くて30万であるが、我々は目標数値でその4倍の120万はある計算になる。300万の売上を1200万に倍増させるのは特に飲食事業は店舗のキャパがあったりするので、人海戦術で数をこなせるIT系の事業などでは無い限り不可能に近い。それよりも思っている以上に無駄な経費というのは存在するので、それらを削り利益率を上げる我々のスタイルの方が容易だと言うことだ。

 それほど私は売上を上げようとしていないのかもしれない。ある程度の売上さえ取れていれば経費を徹底的に削ると事業成長ができることに気づいたからである。しかし、もちろん課題も生じる。最も大きな今後の課題は、、

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