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星野リゾートのコロナ禍対策に学ぶ 「1分で解るテレビメモ術#連続139日」

星野社長の「大変な短期的な需要の落ち込みは過去経験がない、『経営の力』の見せどころだと思っています」に感動しました。
星野社長の『経営の力』、コロナ禍対策に学ぶことがたくさんあります。
コロナ禍対策を中心にまとめました。
素直な気持ちで取り入れたいですね。


カンブリア宮殿 2020/08/20(木)
未曾有の危機 日本観光の生き残り策!
星野リゾート 星野佳路  代表
https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2020/0820/

<コロナ禍対策/工夫>
1)新戦略の明確化
1-①「人材を維持したまま生き延びる」

・売り上げを元に戻すことは、不可能。売上げが下がっても、倒産したりなくなったりしないような策を打つ。
・【危機感の共有】社員を覚醒させるため、「倒産確率38.5%」を発表
1-②「マイクロツーリズム」で新たな集客、魅力作り
・ホテルから車で1,2時間の近場の旅を楽しんでもらう

2)販促は現地を一番よく知る現場スタッフに任せる
2-①ニューノーマルに即したビュッフェの再開

・5月と6月、すべてのビュッフェを中止したが、客から再開を望む声が相次ぎ、ビュッフェは旅の目的の一つと気付く
⇨ニューノーマルに即したビュッフェの再開を決意
・スタッフは感染防止対策を徹底的に学び、研修を何度も実施
・研修の中で、子供専用の朝食セットのアイデアが出て実施。子供が好きそうなメニューをあらかじめ用意して席にいてもらおうという作戦
2-②「近場で泊まろう」地元再発見~青森ねぶた&東京日本橋
▶「青森屋」は、
ねぶた祭りはすべて中止となったが、館内にねぶたを飾ったり、ねぶた師を呼んで館内で制作し、宿泊者が見学できるようにした。
▶東京・大手町「星のや東京」は、
コロナ前は客の6割が外国人で6割減の結果に。
日本橋界隈の老舗を訪ねて、東京の人に東京の魅力を再発見してもらう
・「日本橋三越本店」のライオン像の秘話
・スカイツリーを望みながら、気功を取り入れた体操を実施

3)現場では、研修会を実施し対応策を立案
・気合いや自己満足の対応策では無く、スタッフたちは感染防止対策を徹底的に学び、研修を重ねた。

<岩井コメント>
経営者には、「例外の原則(※下記専門用語解説参照)」が本来はもとめられています。

つまり、現場のことは現場に回せるということである。
では、日本の経営者はどうか? 
「現場第一主義」を美談とされることが多いが、言葉足らずである。
理論より、現場の現象しか見ないことが正しいととらえている人がいるが間違いである。
現場の変化を第一に観察するが、それは、今の戦略が正しいか、将来の戦略をどうすべきかの立案のために、現場を分析することが重要となります。
特に大企業で多いが、社長が内部会議や行事の挨拶などに流されてしまっている。
戦略は経営企画部などの部下に立案させているという例は数えきれない。
「現場第一主義」の弱点は、日々の作業に没頭しすぎると、環境変化の兆しや複数の対応策を考える能力が失われてしまうことにあります。つまり、「経営の力」を日々磨かないようになってしまうからです。

コロナ禍では、単純であるが、「真の経営者」=「例外の原則を実行している経営者」は生き残れる。
つまり、星野社長は生き残れる方だと信じています。

<専門用語解説>
「例外の原則」とは、経営者は日常反復的(定型的)な業務の処理は下記レベルの部下に権限移譲し、自らは例外的な戦略的意思決定に専念すべきであるというもの。「権限移譲の原則」ともいわれる。

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