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業界常識の「逆さ発想、対局発想」をすれば、新規事業を立案できる理由

その業界の人ならだれもが知っている制度なのに、なぜ活用されないのでしょうか?その理由が解る事例です。

がっちりマンデー!! 2019年6月2日
ぼくたち上場しました!2019
保険適用の訪問マッサージで上場「フレアス」
https://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/2019/0602.html#b3"

<成功のポイント/工夫>
1)医療マッサージ拠点(施術所)に来れないで困っている人がたくさんいる
2)社長が、医療マッサージに保険が適用される制度が生かされていないと気づいた
3)他の人がやらないなら、自ら全国展開を決意
4)顧客から信頼を得るために、訪問マサージ師は社員を採用し教育した上で対応を基本にしている
5)サービス業の特性(※専門用語参照)を踏まえ、社員のスキルアップを徹底して行い、顧客満足度の向上を図っている
 ・採用後もスキルアップ試験を実施
<成果>
・その利用者数はなんと1万人!
・2019年3月東証マザーズ上場!"

【業界常識の「逆さ発想、対局発想」をすれば、新規事業を立案できる】

<岩井コメント>
以前から制度として存在した、在宅での医療マッサージ制度。
なぜ活用されなかったのであろうか?
理由は、サービス適用者である、あん摩マッサージ指圧師の経済的メリットが薄かったからです。
制度立案時の難しい点は、「最終ユーザーとサービス提供者の両方にメリットを感じられるようにしないといけない点」です。
▶サービス提供者側の考え
1.来店してもらえば、移動時間を必要としないために、売上を稼げる
2.施設があれば、あん摩マッサージ指圧師1人でも、補助機器を使い並行で治療ができ、人件費削減を図りつつ、売上(利益)を拡大できる
3.保険適用で訪問しても、来店に比べ儲からない
▶顧客サイドの考え 
1.身体的に訪問できないから、保険適用で、自宅に来てぜひとも来てほしい

▶採算が合わない具体例
・訪問治療は、施設や設備の先行投資は不要ですが、地方になれば、一人一台の車が必要になり、経費がかかります。また、移動時間は売上になりません。
売上は、保険適用のため、一定内容の対応が必要で、単価アップがしにくに点もあります。 

▶採算を合わせる取組
ですから、番組では表現されていませんでしたが、経費をいかに削減したり、効率的訪問をする工夫を積極的に行っていると考えられます。
番組冒頭のオフィスは、IPO後とは思えない質素感を感じたのも、経費に敏感だからだと思います。

ポイント☞ 業界人が新規事業を考える場合、業界常識の「逆さ発想、対局発想」はセオリーです。しかし、始めようとすると、だれもが行わないもっともらしい理由に気づきます。
しかし、志を持てれば、一つ一つクリアができます。

<新規事業案>
・経費を極限まで減らしつつ、全国的にサービスを構築できる仕組みを創ってはどうでしょう。他のテレビメモ術の取組を掛け合わせるとアイディアが湧く沸くします。
    

<専門用語解説>
サービス業の特性は
・品質を一定に保てない=非均一性
・形がない=無形生
・生産する時と消費する時が同時=同時不可分生

といわれています。
上記特性に対応するためには、投資額が少なくても実践できる
「社員のスキルアップ」と
「社員のやる気アップ」
は忘れてはいけない必須キーワードです。

祝い中小企業診断士が解説するテレビメモ術#52 

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