【課題解決】中小製造業の商品開発 専門家を活用するためには
1.事例紹介
先の投稿に続き、車載向けの商品開発の、自社にない技術の構築において、専門家を活用するにはどうすればよいのか についてご紹介します。
2.解決方法
専門家から、よいご指導をいただくためには、発生した問題の状況と推定原因を説明することが必要です。
3.事例内容
車載向け新商品の開発について、自社にない技術を構築するため、専門家の方にご指導をいただくこととなりましたが、よりよいご指導をいただくことが課題となりました。
ご指導の時間は、月に1回で、時間は2時間と 限られています。
「この方法・条件でやってみたところ、こんなふうになってしまい、うまくできませんでした。どうしたらよいでしょうか?」 という説明の仕方をする人がいましたが、有意義な議論にはなりませんでした。
そこで、説明の仕方を、
1)この方法・条件でやってみたところ、うまくいかなかった。
2)仕上がりを確認したところ、このような状況になっていた。(顕微鏡観察による写真や分析結果 などを提示)
3)この仕上がり状況から、このようなことが原因でうまくいかなかったと考えられる。
4)なので、次は、この方法・条件で再度トライを考えている。
としました。
この説明の仕方により、議論が深まり、専門家から問題解決につながる、適切なご意見をいただくことができるようになりました。
4.活用の効果
仕上がり状況を詳細に説明し、ご理解いただければ、推定原因や再度のトライに対し、適切なご意見をいただけることができ、問題解決につながりやすくなります。
5.解決のポイント
間違いでもよいので、推定原因を考えて説明してみることがポイントです。「わからないなりにも、考えてみました。ご意見をいただけませんでしょうか?」 というスタンスを持つことが大切です。
今回は、車載向けの商品開発における、自社にない技術を構築するために、専門家を活用するにはどうすればよいのか のケースについてご紹介しました。