【課題解決】中小製造業の技術経営 戦略フレームワーク
中小製造業の商品開発を伴走・支援 TECH-TOSHIです。
今回は、東京理科大学 MOT(技術経営)における 経営戦略とマーケティングに関連する講義から、『戦略フレームワーク』について、ご紹介します。
1.ポイント
内容は、『戦略フレームワークとは、情報を整理するための枠組み・切り口』で、
フレームワークを使う目的は、
①効率的に考え答えを導く
②聞き手に効果的に伝えて合意を形成
でした。
また、注意すべき点としてのフレームワークによくある誤解は、
①フレームワークを使えば、自動的に答えが導き出せる。
②同じフレームワークを使うと、同じ答えにたどり着く。
③フレームワークを知っているから、使いこなせる。
です。
さらに、フレームワークを使って、分析で明らかにすべきことは、視点・示唆を得ることで、
例えば、
①市場の変化を読み取ること、対象市場での成功要因は何なのか?
②競合企業が、その変化にいかにうまく対応しているのか、または何に対応できていないのか?
③自社の対応には何が足らず、自社の改善ポイントは何なのか?
④自社が変化をいち早く読み取り、成功要因を実現し、突き抜けるにはどうしたらよいのか?
とのことでした。
<出所>
牧田『フレームワークを使いこなすための50問』東洋経済新報社
手塚『戦略フレームワークの思考法』日本実業出版社
2.講義からの気づき
講義から気づいたことは、『各フレームワークには分析する目的とタイミングがある』ということでした。
つまり、経営戦略の策定 → 現状分析 → 戦略策定 → 実行計画 へ落とし込んでいく際に、どこのタイミングで、どのような目的で、どのフレームワークを使うか ということです。
そのことに関して、MOTの講義においては、下記のフロー図の説明がありました。
3.自分の経験から
以前、勤務していた製造業の企業において、フレームワークを使って分析したことは、多々ありました。
しかしながら、それぞれの分析においては、1つのフレームワークを使うだけで、分析を済ませていました。
分析の内容も、市場分析、自社分析がメインでした。
講義における、上記のフロー図の説明から、どこのタイミングで、どのような目的で、どのフレームワークを使うか が明確になりました。
4.解決策
従いまして、各フレームワークから何が導き出せるのか? を理解し、そこから、どんな目的で各フレームワークを使えば良いのかが理解できれば、より正しい分析結果へと近づくことができます。
また、各ケースにおいて、分析するだけでなく、なぜ、そのような結果が導き出されたのかを考えた上で、施策実行へとつなげていくことが大事である とのことでした。
5.今後の課題
今後、ますます、業界の変化が激しくなってくると思われる中、適切な戦略策定から、適切な実行計画へと つなげていく必要があります。
自社の今後に対する重要な判断材料の一つとするべく、適切なフレームワークによる分析結果の導出が、ますます必要となります。
今回は、東京理科大学 MOTにおける 経営戦略とマーケティングに関連する講義から、『戦略フレームワーク』について、TECH-TOSHIよりご紹介しました。
尚、その他にも、この分野においての実践的なノウハウを投稿しています。