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【課題解決】中小製造業の商品開発 顧客ヒアリング議事録
1.事例紹介
先の投稿に続き、熱的特性をもつ商品開発における、顧客へのヒアリングの議事録について、ご紹介します。
2.解決方法
顧客とのヒアリングや打ち合わせにおける議事録は、どのような議論をしてその結論になったのか、経緯についても記載しておくことをオススメします。
3.事例内容
商品開発の市場調査について、ヒアリングから議事録を作成し、情報共有のため回覧しました。
ところが、しばらくたって、「顧客はこんなことを言ってなかったっけ?」 となり、議事録を見直しましたが、議事録には記載してません。
自分のノートを見直して、なんとか思い出すことができました。
当日は、ヒアリングシートに沿って、お聞きしていったのですが、自分のノートには結論を中心に記載しており、顧客のご意見のすべてを記載していたわけではありませんでした。
それ以降、顧客のご意見は、できるだけすべてノートに記録することとし、そして、議事録は、なぜ、この結論に至ったのか、顧客のご意見からどのような議論をしたか のか経緯もわかるように作成することとしました。
4.活用の効果
経緯がわかるように記載されている議事録を見直すと、「もしかすると、顧客のご意見の背景には、こんなことがあるのではないだろうか?」 と、新たな仮説を抽出しやすくなることから、真の悩みごとやニーズへのヒントが得られることがあります。
また、今回の開発商品とは関係のないご意見も記載しておくと、新たな商品開発のヒントとなることもあります。
5.解決のポイント
議事録は、顧客のご意見の言葉を変えて、そして私見を加えて作成しがちなので、読み手によって顧客のご意見への解釈が、まったく異なってしまうことがありますので注意が必要です。
なので、議事録には、顧客の言葉をできるだけそのまま記載しておくと、見直したときに状況を思い出しやすくなります。
今回は、熱的特性をもつ商品開発における、ヒアリングの議事録について、ご紹介しました。