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【課題解決】中小製造業の技術経営 新技術への対応が競争要因 1980〜1989年 

中小製造業の商品開発を伴走・支援 TECH-TOSHIです。

今回は、「中小製造業の技術経営」から、『新技術への対応が競争要因 1980〜1989年』について、ご紹介します。


1.ポイント

内容は、

『1980年代は、新技術への対応が競争要因』

でした。

1980〜1989年 安定成長期、円高不況、バブル到来

◆1980年代前半
 ・NC工作機械の中小製造業における普及期で、80年代後半になるとMCも普及のスピードが加速。

 ・河崎(1991)の指摘のように、日本におけるME機器は中小工作機械メーカーとユーザーである中小製造業のコラボレーションの中で、お互いの競争力を強化。

 ・人が有していた熟練のノウハウ(暗黙知)の一部が、設備や機械に体化することにより、一層の技術が進歩。

◆1980年代後半以降
 ・ME機器単独ではなく製造ラインや製品グループや工場単位の統合化された自動化が進む。
 ・さらに高速化・高度化したME機器、3次元CAD・CAM等の導入も1990年代後半以降導入が進む。

1)技術上の課題
  ①多品種少量生産への対応、②品質・機能の向上、③新技術への対応

2)競争要因
  ME化による生産性・品質の向上とともに、成熟化・多様化した消費者ニーズに対する新技術への対応が、中小製造業にとっての重要な技術課題であり、かつ大きな競争要因。

3)ME設備導入状況(中小製造業)
  1986年2月   NC工作機械22.6%、MC9.5%、CAD15.9% 「製造業技術活動実態調査」

  1988年12月 NC工作機械57.4%、MC39.4%、CAD39.1% 「製造業経営実態調査」

出所)鈴木、『中小製造業の技術経営』、P23-25、同友館
   NC:数値制御
   ME:マイクロエレクトロニクス
   MC:マシニングセンタ

2.気づき

 気づいたことは、

昔も今も自動化に関する技術の導入がカギ?』 

です。

3.競争要因から

 鈴木は、「新技術への対応が、中小製造業にとっての重要な技術課題であり、かつ大きな競争要因」と述べています。

実際、中小製造業の経営層とお話をさせていただくと、「設備の自動化を進めたい」という声は多いです。

特に、昨今の人手不足、入社の募集をしても応募してもらえない、技術継承などからの、自動化やロボットの導入を考えておられるようです。

4.その後

 当時は、バブル期であったため、需要の高まりに対して手作業では回らなくなったため、設備導入による自動化の流れが強かったのではないかと思われます。

 よって、当時は急激な需要の増加への対応から、現在は慢性的な人手不足への対応から と原因は異なるとは思われますが、作業者の負担を軽減し、生産性を向上するのが目的です。

 そして、この需要の増加からのバブルの中、自分は1社目の製造業へ入社しました。

今回は、「中小製造業の技術経営」から、『新技術への対応が競争要因 1980〜1989年』について、TECH-TOSHIよりご紹介しました。 

尚、その他にも、この分野においての実践的なノウハウを投稿しています。


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