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【課題解決】中小製造業の商品開発 3Dプリンターでサンプル作成
1.事例紹介
今回は、熱的特性を持つ、商品開発の事例についてご紹介します。
2.注意すべきこと
顧客への訴求において、そして、できれば特性検証にも使えるサンプルを作成するためには、外部機関の設備を活用することが大切です。
3.状況
関連会社より、熱特性に特徴を持つ、商品開発の依頼をいただきました。
想定する市場においては、室内環境の制御をコンセプトに顧客に訴求していくこととなりました。
その際、顧客へお見せできるサンプルを作成する必要がありましたが、できるだけ金型などの費用をかけずに作成することとなり、当時、市場へ出始めていた3Dプリンターを活用し、作成することとしました。
3Dプリンターを所有しているご協力先を調査し、ご協力をお願いしたのですが、なかなかご了解をいただくことができませんでした。
それは、熱特性を発現するための添加物を、樹脂へ混合する必要があったためで、お願いした会社のほとんどから断られてしまい、唯一、1社のみご協力先を見つけることができました。
![](https://assets.st-note.com/img/1655375272182-a4RUChCwb9.jpg?width=1200)
サンプルの作成には、3Dプリンター用の液体状の樹脂材料に、熱特性を発現する添加物を混合しましたが、併せて、できるだけ添加物の添加量を、3Dプリンターで成形できるギリギリまで増やすことにより、商品としてのコンセプト評価にも適用できそうなサンプルも作成しておきました。
この時に作成したサンプルを、数々の顧客へお見せしながらPRする中、後年、ある顧客の評価試験に、ご使用いただくことにも繋がりました。
4.解決方法
サンプルを作成する際には、外部のご協力先の活用検討もオススメします。
この事例の場合には、結果的にサンプルの作成期間も大幅に短縮することができました。
5.失敗しないためには
商品開発の初期段階におけるサンプルの作成などにおいては、外部のご協力先を積極的に活用をすることによって、できるだけ費用をかけずに開発を進めることができます。
今回は、熱的特性を持つ商品開発の事例について、ご紹介しました。