期待を寄せる。
長男は言語訓練に通っている。
3歳児健診の時、言葉検査の際、場見知り・人見知りが強くコミュニケーション能力・語彙力が平均よりも低いという指摘を受けた。
「徐々に就学も近づいてくる年齢なので、今のタイミングで言語能力を伸ばせれば今後〇〇君(長男)にとって、よりよい学校生活が送れることにつながるかもしれません。」
そのようなニュアンスで言語の先生にお話いただいた時は、二つ返事で「YES」だった。迷うこと等なかった。だって息子の為なのだから。
訓練に通い始めてから半年が経とうとしている。
先生とも信頼関係が築かれ、息子は週1ペースで訓練をすることを楽しみにしている。
先生は言語聴覚士さん。私が看護師という職業柄、その職種の方とやり取りする機会も割とあった。当時関わった言語聴覚士さんとは、いろんなことが驚くほど違っていて感心してしまう。
先生はいつも息子に肯定的な姿勢である。そして信頼関係が保てるように訓練内でゲーム的な要素も取り入れてくださっている。
訓練は前半がカードやプリントを使った内容、後半になると玩具を使った楽しめる内容になってくる。私は付き添いで、最近は別室の観察室で様子を見ている。(観察室の様子は訓練室から見えない。)
その日の長男は、訓練開始してから身体を揺らしたり、何度も椅子から床へ降りようとしたりと、明らかにやる気のない印象だった。先生が懸命に対応しているのとは裏腹な態度を示す続ける長男。ここ数週間鼻炎の症状に伴う内服や眠気の影響もあるかもしれない。。だけど。。
その姿に、モヤモヤとイラ立ちを覚える自分がいた。
後半の大好きなゲーム仕様の訓練も、いつも以上にmy wayな長男。その様子に、いてもたってもいられず、終了間際に訓練室へ入室する。先生に申し訳ないという意も込めて、長男とご挨拶して終了した。
訓練している病院から自宅までは車で1時間程。
車に揺られて入眠した長男。その姿を横目に道中考えた。
あの時のモヤモヤ、イラ立ちの感情。
あれは「真面目に取り組む」と息子に“期待”を寄せてしまっていたのだな。。と気づく。
「息子」と「先生」の問題なのに
「私」と「先生」の問題にしてしまっていた。
「息子」と「私」はイコールではないんだ。
同じ血は流れていたって。
息子は息子。私は私である。
文字に起こしてやっと切り離す感覚をおぼえた。
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