
桜のギフトと忘れ物
幼児3人がいる朝は格闘だ。
「起きなさー-い!」
「早くご飯食べなさい!」
「着替えなさーーい!」
「歯磨きしなさー-い!」
もはや、
誰に言ってるのか
わけわからん状態。
そんなにぎやかな朝を
共にしてくれる同志、パパ。
そんなバタバタの朝に、
パパが
「あ、そうだ。
昨日仕事で桜の枝もらってきたから。
すっかり昨日車から降ろすの忘れてた。」
と言う。
パパは毎年、
仕事の一環で春祭りの準備をする。
環境整備で桜の枝の景観を整える。
私は実はというと植物が好きで、
だから
その環境整備の時に余った桜の枝を
持って帰ってきてくれるのを
密かに楽しみにしている。
売り物を買うのとは違って
パパが仕事で扱ったものと思うと
その付加価値がついて
なんとも嬉しいギフトである。
*
子供達の登園も終え、
パパも出勤。
早速
もらった桜を生ける。
(あ~。朝から気分良いなぁ。。)
と、
おもむろにテーブルに視線が移る。
パパのケータイ。
忘れてる。。
バタバタな朝に
私宛の桜は忘れなかったけど、
自分のケータイはしっかり忘れている。
ちなみに
前の日は、財布を忘れている。
子供達の登園グッズ
(昨日はパパ登園担当)は忘れないのに
自分の財布は忘れる。
彼の
自分のことは置いておき、
意識せずに人に与える精神の強さに
横でひっそりと、
一番感動しているのは私である。

最後までご覧いただき
ありがとうございました*