男性に多い『ぽっこりお腹』について
中年以降の男性でお腹がポコっとせり出た太り方をしている人、またはそういった人を見たことがあるという人は多いのではないでしょうか?
中年太り、ビール腹など呼び方はたくさんありますね。
女性ではお腹だけがせり出てくる太り方はなかなか見ませんよね?
かなり前からこの男性特有の太り方の正体は【内臓脂肪】が原因です。
ではなぜこのような違いが出るのか、内臓脂肪が増えてくると何が問題なのか、解説していきましょう。
太り方に男女差が出るのはなぜか?
結論から言うとこの違いは、性ホルモンの差だと考えることができます。
男性に多い腹部を中心に上半身に脂肪が蓄積する太り方を男性型肥満(リンゴ型)と言います。
女性に多いお尻や太ももを中心に下半身に脂肪が蓄積する太り方は女性型肥満(洋梨型)と言います。
思春期辺りから、男性女性それぞれの身体的な特徴を強くするために性ホルモンの分泌が盛んになります。
男性ホルモンは上半身を中心に筋肉がつくやすくなる作用があります。
女性ホルモンは簡単に言うと妊娠と出産に備えたカラダに成長させることが大きな役割であり、そのため下半身を中心にふっくらとした体型を形作ります。
太り方の男女差の最大の要因は、性ホルモンによる男女のカラダの役割の違いだと言えます。
ちなみに内臓脂肪の総量は男性が女性に比べると2倍になるようです。
糖尿病や高血圧が男性に多い原因の1つと考えることができそうです。
ただし、閉経後に女性でも内臓脂肪の蓄積は多くなるようですので注意が必要です。
内臓脂肪が増えることによる問題点
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の問題点は、強い代謝反応を示すことにあります。
メタボによる代謝異常は、
インスリン抵抗性
耐糖能異常
2型糖尿病
子宮内膜がん
中性脂肪が高い
高コレステロール
高血圧
動脈が固くなる
これらの8つがあります。
それぞれが独立して起こるわけではなく、それぞれが深く関係しあっています。
私は糖尿病のおおい家系なのですが、2型糖尿病の場合、高血圧や動脈硬化などは同時に起こる印象があります。
※実際に父も祖父もそうでした
皮下脂肪が少し多いくらいではこういった代謝異常は起こりにくいため男性と閉経後の女性はとくに注意したほうがよさそうです。
代謝異常は運動で解消できる
内臓脂肪型肥満であれば、すぐに減量を開始したほうがいいとは思いますし、減量やダイエットの場合は食習慣の改善はマストでしょう。
しかし、先程紹介した8つの代謝異常に関しては、単回の運動でもある程度の効果が認められることがわかっています。
とくにインスリン抵抗性や耐糖能異常は筋トレや有酸素運動でも一時的な改善が見られます。
継続的に筋肉をつけることや、全身持久力をつけていくことも大事なのです、1回でも改善が見られますのでやらない手はないでしょう。
代謝異常は様々な健康被害を招きます。
ぜひ散歩や簡単なスクワット、腕立てをはじめてみてください。
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