仕事でジョブ型雇用を取り扱うことになり、さくっと理解できそうなこちらを読んでみました。
編著者は外資系の人事コンサルティングファームであるマーサージャパンです。非常にわかりやすく要点がまとめられていました。文庫なので、値段もお手頃です。備忘録を兼ねて、noteにまとめてみます。(正確に原文を引用しているわけではなく、多少文言は修正しています。)
ジョブ型雇用とはなにか
第1章でジョブ型雇用の概要についてまとめられていました。以下がポイントとなります。
ジョブ型雇用の基本形
第2章からジョブ型雇用の具体的な内容に入っていきます。「ジョブの明確化」が起点となりますが、JD(職務記述書)があるから、ジョブ型になるわけではないことが書かれていました。加えて従業員の「キャリア自律」が求められることが強調されていました。
経営戦略とのかかわり
第3章では「なぜジョブ型雇用を導入するのか?」というイシューについて、経営戦略との接続の観点で書かれていました。同質性の高いメンバーシップ型と比較し、ジョブ型雇用が変化に強いということが強調されていました。
導入にあたってのポイント
第4章ではメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用への転換を実現するうえでのポイントが紹介されていました。個人的には一番面白かったのが4章でした。ジョブ型雇用導入の困難さと、その具体的な対処法についての理解が深まりました。
最後に
昨今、メディアでもよく取り上げられる「ジョブ型雇用」。よく聞くけど、実態についてはわからないという方も多いのではないでしょうか。1から勉強したい、という方にはおすすめできる一冊です。