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パワハラの人達なんで降格しないの?


不思議な日本の人事

上司と部下の関係の記事を書き始めてから
上司の立場の人が書いた記事
部下の立場の人が書いた記事
それぞれ色々読ませて頂きました。

やはり立場の違いで お互いの主張する事が根本的に相容れない状況の事例もありますが、1番多いのは、自分の立場で感じた事を相手の立場で考える事が出来ずに「俺は正しい!」と主張して 相手に非があると言い切ってしまう事であると思います。

その中で異常事態になっている様に感じられるのが パワハラや嫌がらせを部下に対して繰り返す人達が、社内で昇格して「上司」と言われるポジションについている事です。

人の上に立つべきでない人達が昇格出来るシステムになってしまっている様で、これが解決しない限り「日本の経済的発展」は2度と再び訪れないだろうと言う事を認識するべきでしょう。

不適格な人材が不適切なポジションに就く事が出来るシステムを 会社経営陣を含めて誰も疑問に思わない。

昇格が会社の将来にかける投資では無く、昇格する人へのご褒美になっている現実を 見て見ないフリをしている日本社会の人事システムが続く限り 優秀な人材の  に依存して会社の将来を「運が良ければ」と言う曖昧な希望にすがって行く姿勢は変わらないでしょう。

降格しない人達

日本の企業においては 一度昇格すると犯罪でも犯さない限り中々降格されない。

降格する条件が規則等で定められている会社が殆どだろうが、上司が囲い込みたがる「イエスマン」に徹していれば なにかあっても上司が揉み消してくれるので降格人事が適用される事は殆ど無い。

降格する危機感の無い ぬるま湯人事システムに甘えている状態では、我欲を貫く人達が登場しても不思議では無い。

元々人の上に立つ才覚の無い人達なのだから
権限が与えられた途端に自分が持っている歪んだ人間性が表面に出て来てしまうのも仕方無い事なのだろう。

パワハラ モラハラ 嫌がらせ等は環境とか本人同士の人間関係が産み出すものであると言う考え方をしてしまうと結局何も解決出来ないで終ってしまう。
環境 人間関係とかを原因として考える事で被害者にも責任があると言う日本得意の加害者擁護の社会が出来上る。

加害者の人権の方が被害者の人権よりも護られる状況が パワハラが原因の退職や自殺を産み出している根底に存在すると思うのだが
この辺の加害者 被害者の関係については特に最近の日本社会ではおかしな方向に向いた主張を繰り返す方達が存在するのだが 議論する気もしないのでこれで止めておく 
が 私は加害者はやっぱり加害者なんだよと言う考えである事は表明しておく。

とにかくパワハラしようがモラハラしようが「やられた方にも問題あるんだよ!」
みたいな結論になって、肝心の加害者上司はお咎め無しで降格する事も無い。

降格されないので野放しになったパワハラモンスターが平気で生息しているのが今の日本社会なのだが。

パワハラする人達

パワハラとか嫌がらせが職場環境で発生するのなら 1回解決すれば再発は無いだろう。
事実はそうではないので次が直ぐ発生するのは当然だろう。
人間関係と言うのは個人と個人の問題なのだから人が変わればまたやり直しだ。

パワハラ嫌がらせをする人達が家庭でその事を家族に言えるのか?なんて事を記事にも書いた事があるが 実際に私が所属していた会社でパワハラを受けた人がパワハラをしている人の自宅にTELして 奥様に告げ口した事があった。

結果から言うとパワハラ加害者の奥様は事実を知らなかったのでパニックになって来社して大騒ぎになった事がある。

加害者はやはり自分の行動に非がある事は認識していると言えるのだろう。
普段から正直な態度で家庭に接していれば家族ももう少し旦那を信頼しているだろうから 電話1本で大パニックになって会社で修羅場を演じる事にはならなかっただろう。

まぁこの時は加害者が社長で被害者が社長の姉で監査役と言う一般的でない状態だったので参考程度に。

余談だが その会社の就業規則に「パワハラ対策」みたいなのがあって
「パワハラを受けた場合は”総務部長”か”社長”に報告する」と言う記述があったが中小で組織も完成されていなかったので 総務部長と言うポジションはその会社に存在しなかった。社長はパワハラ加害者だしね。
規則作成した社労士の方!
どっかの就業規則コピペしたでしょ?

放置する日本社会が悪いんでしょ

やはりnoteでもパワハラ被害者の方達の記事を読むと
退職を決断したのはパワハラ上司の存在
会社にパワハラを訴えても改善されなかった
そもそもパワハラ上司との関係を改善しようとも思わなかった
パワハラ上司に当たってしまった運が悪かった
等々 
パワハラの存在そのものを問題視するよりも
パワハラとどう付き合って行くか?
なんて考え方が大半を占めている。

対して 上司側の人はどうだろうか?
部下が素直で無いのでパワハラが発生した
部下が付き合いが悪い
仕事のミスが多い

等々自分は置いといて の意見が多く見られる。

今やパワハラは当たり前に存在するものだ と言う考え方が社会に蔓延してしまっているが パワハラ対策に高い経費をかけたりするならば、
パワハラする様な人間が昇格出来ないシステムや周りから見ても(見ないフリをする人達も同罪)パワハラであると認定される様なパワハラがあった場合は速やかに降格すると言うシステムを構築した方が余程会社の為にはなると思うのだが。

パワハラの認定が1対1の時とかだと難しくなってくるとは思うのだが 逆に上司が部下に脅かされない為にも其の辺の基準設定は慎重に進めなくてはいけない。(名前呼んでもセクハラ!とかみたいになってしまうとね?)

パワハラ対策は確かに面倒臭いのかもしれないが そんな事で済まされないくらい被害者の人権は傷つけられている事を自分に置き換えて認識するべきなのだが、そもそも他人の立場に自分を置き換えられる人はパワハラなんかしないので そんな事は出来ずに 放置と言う最悪の結果になってしまうのだろう。

パワハラ上司のさらに上の立場の人達もパワハラ人間を放置するなら同罪であると言う認識も必要だろう。
この辺が曖昧な日本では基本的にパワハラも嫌がらせも放置されて、いくらパワハラ対策にお金をかけても社員が離職して行く損失を食い止める事が出来ない。

世の経営陣達はもう一度この異常になってしまった日本社会の人事システムを見直す必要がありそうだ。


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