新型コロナウイルスの影響でJR北海道はどうなる?
JR北海道。せっかくダイヤ改正をしたのも束の間、特急列車は減便に追い込まれ、鳴り物入りで増便したはずの快速エアポートもすぐに減便となってしまい、インバウンド需要増に対応すべく改修工事が終わったばかりの新千歳空港も含め、皮肉にも閑古鳥の鳴る今の状態は新型コロナウイルスによる影響は北海道全体にとって非常にダメージの大きいものだったと言わざるを得ない。本当にタイミングというのは良くも悪くも全く予想が付かない怖いものだ。
この状況では新型コロナウイルスが鎮静化、あるいは緊急事態宣言の解除など条件が整わない限り、特にビジネス利用が多い中・長距離を走る特急列車の減便、減車は引き続き免れられそうもない。
一番怖いのがそういった状況がJR北海道の経営を徐々に徐々に圧迫させていくことだ。ただでさえ経営難であるのに、新型コロナウイルスによる事態は一向に収束せず、収入も見込めない状況が続くようでは正に危機的状況である。JR北海道はJR東日本のように比較的恵まれた地域的環境、経営状況にある訳では無い。ここを耐えられるか、まさに正念場と言えるだろう。
そして、JR北海道の株は事実上、独立行政法人を通じ国が現在全株式を保有している。そのお金が税金である以上はどこかで何らかの形で気づかぬうちに我々国民一人一人に少なからず影響はある。今は自分の周りのことで精一杯なのはもっとも。しかし、経済全体を考えた時、他人事ではなく少しでも気に留めておいた方が良いかもしれない。
新型コロナウイルスの早期収束と人々が何の問題も無く生活できるようになる日が一日でも早く来ることを願わずにはいられない。一鉄道ファンの自分としてはその時が来たら微力ながら乗って応援したい。