【四国】住宅街にダムがある
こんにちは! 四国のまんなか、高知県本山町にある一組限定の貸し切り宿泊施設『一軒宿さめうら』です!
今日は、うちの宿のすぐ近くにある、というか住宅街のすぐそばにあるダムについて紹介します!
私たちの宿の名前になっている「さめうら」ですが、漢字で書くと、早明浦。
四国の皆様、特に香川県や徳島県の人にはなじみの深い「早明浦ダム」の早明浦です。(以外と、早明浦ダムのある高知県では、早明浦ダムは知られていない)
早明浦ダムは、四国の水がめともいわれる巨大なダムでして、今から50年ほど前、1975年に完成しました。
それまで、吉野川はたびたび洪水が起きていたり、逆に少雨が続くと水不足に悩まされていたそうですが、早明浦ダムのおかげでそれらの問題もかなり解消されたそうです。
特に、水不足が多い香川県。いわゆる瀬戸内気候で、降水量が少ないんです。
なので昔から「ため池」をつくって水不足に対応していたんですが、今は、この早明浦ダムの水が香川県まで流れているんです。
ネットミームで「うどんを茹ですぎて水不足の香川県民」みたいなやつ、ありますけど、あの水は、この早明浦ダムから来ているってことです。
さて、この早明浦ダムですが、私たちが民泊をやっている場所から1分も歩けば、その巨大な風貌が目に入ります。
実はこれって、かなり珍しいことでして、ダムって普通は山奥にあるんですよ。
例えば、黒部ダム。観光地としても有名ですが、黒部ダムはめっちゃ山奥にあります。近くに人家とか無い。普通、ダムってそういうものです。山奥にあるのが普通。
でも四国の早明浦ダムって、山奥じゃなくて、街中にあるんですよ。どのくらい街中かというと、ローソンからダムが見えるくらい。
というか、家からダムが見えるって普通です。普通すぎて地元の我々は珍しいって思っていないけど、これ、かなり特殊です。
そして、ダムですから、せきとめている湖があります。ダム湖ですが、その名も「さめうら湖」。
そのまんまですが、一応、ひらがなです。ダムは早明浦。湖はさめうら。
さめうら湖では、カヌーとかSUP(スタンドアップパドル)とかのスポーツもできますが、有名なのがバスフィッシング。
まぁ、私たちは(「一軒宿さめうら」は2人で運営しています)、どちらも釣りをやらないので、全然わからないんですけど、かなりバスフィッシングの名所っぽいです。
というのは、土日になると、関西圏ナンバーの車がボートを牽引して、何十台も来ていますから。すいません、釣りがほんとに全然わからないんですけど、すごくいいところなんですよ、わざわざ大阪から来るくらいだから。うん、たぶんいいんです。
さて。この早明浦ダム、ときどき、放水します。黒部ダムのように観光放水はしないんですけれども、満水のときに雨が降ると、あふれるのを防ぐために放水します。これがなかなかすごい光景。
先日も、豪雨というほどではないですけど、まとまった雨量があったときに放水していました。こんな感じ。
早明浦ダムには6つの放水ゲートがあるんですが、放水量によって、2門だったり4門だったり6門(フル開放!)だったりします。
大体、年間2回~5回くらいは放水する、ってイメージですね。
実はここ数年、早明浦ダムは拡張工事中でして。工事をしていないときは、ダムの上(要はダムの本体)から放水を見下ろすことができたんですけど、工事期間中は出来ません。仕方ないので、下から見るしかない。
下といっても、ぎりぎりまで近づけるので、水しぶきがかかるぐらいです。上の写真をとったときも、かなり水しぶきがすごかった。
そして早明浦ダムといえば、近年、話題になったのが「龍の形をしている」という話。数年前にツイッターで話題になりました。
この画像の龍の、口のあたりが早明浦ダムです。そこから直線に川っぽいのが伸びていますが、それが吉野川。
で、439号沿いに右(東)に向かっていって、最終的に徳島まで行くんですが、その途中で分水して香川のうどん水になるってことです。
ということで、意外にも巨大なダムが町からすぐのところにあるという、ちょっと珍しい早明浦ダムの紹介でした。
でっかいダムを気軽に見てみたい、コンビニに寄ったついでぐらいの気軽さで見てみたい、という方にはおすすめのダムです!
いらっしゃる際は、さめうら龍の口元にある私たちの宿「一軒宿さめうら」に宿泊いただけると、さらにありがたいです! 夏は歩いて2分のところにある清流で川遊びもできますので、ぜひ遊びにきてください~!
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