【高校受験】語句・知識攻略講座(四字熟語、外来語、慣用句、ことわざ)
夏休みということで高校受験向け知識問題のマガジンを作ってみました。
全10話でそれぞれ頻出の①四字熟語、②外来語、③慣用句、④ことわざを10個ずつのせています。
語句には全て読み方、意味、例文がついているので、それを参考に覚えて下さい。
また最後にはそれぞれを用いた小テストがついていますので、確認のために行ってみましょう。
①頻出四字熟語(1-10)
一望千里(いちぼうせんり)
一目で遠くまで見渡せること。
【例】世界には一望千里の大草原が存在する。
鶏口牛後(けいこうぎゅうご)
大きな組織の末端にいるよりも小さな組織のトップにいる方がいい。
【例】鶏口牛後で自分の会社と社員を守ってほしい。
七転八起(しちてんはっき)
何度もあきらめずに果敢に向かうさま。
【例】彼は七転八起の根性で物事に取り組む。
悪戦苦闘(あくせんくとう)
困難な状況で必死に努力しながら戦うこと。
【例】彼は仕事で悪戦苦闘しているが、決して諦めない。
暗中模索(あんちゅうもさく)
手がかりがないまま、暗闇の中で探し回ること。つまり、方法や道筋がわからず、手探りで試行錯誤すること。
【例】暗中模索の状態で、彼は次の一手を考え続けた。
以心伝心(いしんでんしん)
言葉を使わずに、お互いの心が通じ合うこと。相手の考えや気持ちが自然に伝わること。
【例】二人は以心伝心の仲で、お互いの考えが分かる。
意気消沈(いきしょうちん)
気持ちが沈み、元気を失うこと。非常に落ち込むこと。
【例】試合に負けた後、チーム全員が意気消沈していた。
意味深長(いみしんちょう)
言葉や行動に深い意味が含まれていること。表面的な意味以上に、奥深い意味があること。
【例】彼の言葉は意味深長で、しばらく考え込んでしまった。
異口同音(いくどうおん)
多くの人が同じことを言うこと。意見や見解が一致していること。
【例】彼らは異口同音に新しいリーダーの選出を支持した。
一期一会(いちごいちえ)
一生に一度だけの出会いを大切にすること。どの出会いも二度とないと考え、誠意を持って接すること。
【例】旅先での一期一会の出会いを大切にしたい。
②頻出外来語(1〜10)
アクティブ
活動的な、積極的な。
【例】彼は常にアクティブに活動しています。
アップデート
最新の状態にすること。更新。
【例】ソフトウェアの最新アップデートを行いました。
アドバイス
助言、忠告。行動や考え方についての指導や提案。
【例】先生のアドバイスに従って、勉強方法を変えました。
アピール
人の注意を引くための強い訴えや魅力を示すこと。
【例】新商品のアピールポイントは、その使いやすさです。
イメージ
心に浮かぶ姿や形、印象、映像。
【例】彼は誠実なイメージを大切にしています。
インストール
ソフトウェアをコンピュータに導入すること。
【例】新しいアプリをスマートフォンにインストールした。
インパクト
強い影響や効果。衝撃。
【例】映画のラストシーンは観客に強いインパクトを与えました。
エコノミー
経済。経済性。
【例】エコノミーの観点からこのプランは非常に効果的です。
エスカレート
段階的に増大する、激化する。
【例】問題がエスカレートする前に解決しましょう。
エネルギー
力や活動の元になるもの。動力。
【例】彼のエネルギーは、どこから来るのか不思議です。
③頻出慣用句(1〜10)
青筋を立てる(あおすじをたてる)
非常に怒っている様子を表す。顔や首に青い血管が浮き出るほど怒ること。
【例】彼はミスを指摘され、青筋を立てて反論した。
胡坐をかく(あぐらをかく)
満足して安心し、努力を怠ることや怠慢な態度を取ること。
【例】彼は成功に胡坐をかいて、努力を怠るようになった。
あげ足を取る(あげあしをとる)
相手の言葉尻やミスを捕らえて、批判したり攻撃したりすること。
【例】彼はいつも発言のあげ足を取ってくるので話しづらい。
挙句の果て(あげくのはて)
最終的に、最後には、という意味。特に良くない結果を指す。
【例】挙げ句の果てにクビになった。
あごで使う(あごでつかう)
威張って人に命令したり、偉そうに指示を出したりすること。
【例】彼は人をあごで使う態度ため、みんなに嫌われている。
足が棒になる(あしがぼうになる)
非常に疲れて足が硬直すること。長時間歩いたり立ったりした結果。
【例】長時間のショッピングで足が棒になるほど疲れた。
味をしめる(あじをしめる)
うまくいった経験を忘れられず、また同じことを求めるようになること。
【例】初めてのギャンブルで大勝ちに味をしめてしまった。
足を引っ張る(あしをひっぱる)
他人の成功や進行を妨げること。邪魔をすること。
【例】チームの足を引っ張ったことに罪悪感を抱く。
頭が下がる(あたまがさがる)
感心する、尊敬する気持ちを表す。相手の立派な行動に敬服すること。
【例】彼の献身的なボランティア活動には本当に頭が下がる。
頭を痛める(あたまをいためる)
問題や悩み事に心を痛めること。どう対処するか悩むこと。
【例】会社の経営問題で頭を痛めている。
④頻出ことわざ(1〜10)
あいた口がふさがらぬ(あいたくちがふさがらぬ)
驚きやあきれてものが言えない状態。
【例】彼の信じられない行動に、あいた口がふさがらない。
青菜に塩(あおなにしお)
元気がなくしおれてしまう様子。
【例】青菜に塩をかけたように元気をなくす。
悪事千里を走る(あくじせんりをはしる)
悪い行いはすぐに広まること。
【例】彼の不正行為は瞬く間に広まり、悪事千里を走るとはこのことだと感じた。
悪銭身につかず(あくせんみにつかず)
不正な方法で得たお金はすぐに消えてしまう。
【例】不正に得たお金がすぐに無くなってしまい、悪銭身につかずということわざが身に染みた。
虻蜂取らず(あぶはちとらず)
欲張りすぎてどちらも得られないこと。
【例】彼は欲を出しすぎて、結局虻蜂取らずで終わった。
油を売る(あぶらをうる)
無駄話や怠けて時間を過ごすこと。
【例】彼は仕事中に油を売ってばかりで、全然進まない。
雨だれ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
小さな努力でも続ければ大きな成果を生むこと。
【例】継続的な努力が重要で、雨だれ石を穿つように頑張りましょう。
雨降って地固まる(あめふってじかたまる)
トラブルがあった後にかえって状況が良くなること。
【例】彼らは大きな喧嘩をしましたが、今では雨降って地固まるで以前より仲良くなった。
案ずるより産むが易し(あんずるよりうむがやすし)
心配するよりも実際にやってみると案外簡単にできること。
【例】試験前は不安だったが、案ずるより産むが易しで意外と簡単に解けた。
石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)
辛抱すれば報われること。
【例】どんなに辛くても、石の上にも三年の覚悟で続けることが大切だ。
第1講語句小テスト
1.次の空欄に当てはまる語句を後から選んで記号で答えなさい。
① 新しいプロジェクトの進め方がわからず( )の日々が続いている。
② その提案に対して、参加者全員が( )に賛成した。
ア 鶏口牛後 イ 異口同音 ウ 以心伝心 エ 暗中模索 オ 一期一会
2.次の空欄に当てはまる語句を後から選んで記号で答えなさい。
① 小さな口論が( )して、大きな争いに発展した。
② 自分の強みを面接でしっかりと( )することが重要です。
ア エスカレート イ アクティブ ウ アピール エ イメージ
3.次の空欄に当てはまる語句を後から選んで記号で答えなさい。
(語尾は適した形に直します)
① 彼は怒りで顔に( )て、相手を睨んだ。
② 一日中歩き回って観光していたので、帰る頃には( )ていた。
ア 味をしめる イ 足が棒になる ウ 頭が下がる エ 青筋を立てる
4.次の空欄に当てはまる語句を後から選んで記号で答えなさい。
① 試合に負けた後の彼は、まるで( )をかけたように元気がなかった。
② どんなに難しいことも( )の精神で努力を続ければ必ず成果が出る。
ア 石の上にも三年 イ 虻蜂取らず ウ 雨だれ石を穿つ エ 青菜に塩
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