三方の小品【23:お茶漬け】
〇〇に入るキーワードは、配信中にスターとコメントのキリバンを取っていただいたリスナーさんにリクエストしていただきました。
鎌倉屋トルテという少女の思い出や、頭の中に触れていきませんか。
お茶漬け
お茶漬け (テキスト版)
内容は上の画像と同じです。
ふんふんふん♪今日はお手軽お茶漬けさん♪
お湯を沸かすためにやかんに水を汲みながら、丸眼鏡はにっこり口角を上げている。コンロに置いたら迷わず強火まで一気に上昇!……させたらすぐに振り返ってご飯かオートミールかしばし考えた!……のだが悩むには及ばず、炊き立てのご飯をお釜からよそった。ぶわぁと立ち上る湯気と、そろそろ湧きそうなやかんからの湯気が室内の湿度をじんわり上げていく。
そうそう、確か梅干しがまだあったはず……と、小さい壺を覗くとぷっくりとした紅の実たちが綺麗に整列していた。その香りにじゅわ~と酸っぱい口になりつつ、破れてしまわないように優しくつまみ上げる。白地に青く絵付けされた小皿に梅の実を置いたその瞬間。待ってましたと言わんばかりにやかんに呼び立てられる。はいはい~!と返事をしながら、ごはんの上にわかめや海苔、鰹節を乗せていく。お湯は一旦急須へ入れてお茶にして……。
お気づきでしょうか。
鎌倉屋のお茶漬けはちょっと一味違います。薬味がたっぷり、お気に入りのお茶で漬ける、お茶漬けなのです!あまりお茶をだしすぎると濃くなってしまうので1分を待たずににお茶碗へ。残ったお茶は、お湯のみへ……無駄には全くいたしません。出来立てのお茶漬けとお茶を両手にホクホクと食卓に座れば、あとはもうかき込むだけ!なのですが、よくよくフーフーとせねば、舌先をやけどをしてしまうので…どうかどうか、お気をつけて。
初出:2022年1月26日
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ありがとるてなのですよ〜!