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三方の小品【21:看病】

【三方の小品とは…】
文章 × 鎌倉屋トルテ × 〇〇
全てを掛け合わせたとき、トルテのどんな一面が浮き上がってくるのか?
配信アプリIRIAMをメインに活動中のVliver「鎌倉屋トルテ」が、”#IRIAM3周年を彩る私の企画”をきっかけに、上記三つの要素を用いて立体的に「鎌倉屋トルテ」自身を紐解いていくために書き始めたミニエッセイのこと。

~タイトルはアンサンブル作品「三つの小品」より~

〇〇に入るキーワードは、配信中にスターとコメントのキリバンを取っていただいたリスナーさんにリクエストしていただきました。
鎌倉屋トルテという少女の思い出や、頭の中に触れていきませんか。

看病


看病 (テキスト版)

内容は上の画像と同じです。

ふと気が付いたら、見慣れた天井の下で温かな毛布にくるまって横になっていた。
カーテンから溢れる光の強さに若干の違和感を抱きながら身体を持ち上げてみようとしても一向に上がらない。薄ぼんやりとした意識の中でもう一度挑戦してみるも、ずきんと首筋から頭の先に走る痛みを感じたことで今何が起きているのかをやっと理解した。どうやら調子が悪いらしい。わかりやすくしょんぼりとなった私は毛布の中で己の身体を丸くする。

いつまでもしょんぼりとしていても仕方ないと、毛布から少し顔を出してみると、枕元に見覚えのないポットと自分のコップ。どうにかこうにか一口の白湯を飲むと、ポテンと冷えたタオルが額から落ちてきた。なるほど頭が押さえつけられていると感じたのはこれが一役買っていたようだ。何か固形物を胃に入れたい気持ちと裏腹に、元気なき身体は更なる睡眠を求めて眠りの世界へと再び引き戻されて……い…k…。

今度気が付いた時にはすっかり外は暗くなっている様子で、先ほどより頭も気分もすっきりしたように感じられた。
やっとの思いで起こすことに成功し、丸眼鏡を装着できた身体は何か栄養を欲していた。これまた先ほどはなかったはずの小さなお鍋の中には卵がゆ、隣に桃の缶詰を一口大に切ったもの。うちでは調子が悪くなると食べられる缶詰があるのだ。一口食んで、ちょっぴり美味しく感じられたことで、きっともうすぐよくなるとおまじないをかけてまた眠るのだ……。

初出:2022年1月12日

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【鎌倉屋トルテ】
配信アプリIRIAMを中心に活動をしているヴァーチャルキャラクター。
鎌倉のどこかにあるかもしれないレトロなカフェバーを切り盛りしている。
丸眼鏡とロングスカートが特徴で、チョコレートや文房具が好き。/12月5日生まれ
☆2021年12月25日で活動一周年を迎えました☆

IRIAM  / Twitter / Shop / YouTube / POTOFU

※IRIAMの視聴にはiOS/Androidアプリのダウンロードが必要です※

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鎌倉屋トルテ
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