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ショートケーキソング第十七号

2020年7月26日、恋愛短歌同好会第30回のツイキャス歌会を行いました。noteの方へのアップがこの次のPDF版ができる頃のサイクルになりつつあり…もう一週間前くらいにアップするのが、個人的に理想なので、立て直していこうと思います。
今回はまた過去最大投票数、261首の応募がありました。たくさんの方からのご投稿、嬉しい限りです。これを書いているときは31回の歌会も終わっているのですが、300首近く投稿頂けるのが常態となりつつあって、嬉しいです。今回の選者は瑠璃紫さんにお願いしておりまして、選ばれたすてきな六首はこちらになります。

恋愛短歌2

瑠璃紫さんには、初投稿からの初首席からの初選者とはじめて尽くしなはずだったのですが、そつなくこなして頂きました。素敵な恋愛短歌を発掘して頂きありがとうございます…!
これらの歌の作者と評の全文のPDFは、文末のリンクから飛ぶことができます。

また、今月はPDF選者として大城紫乃さんをお呼びしております。
大城さんは以前、霧島絢さんというお名前でも投稿されていて、そちらのお名前で毎日歌壇の加藤治郎欄に掲載された短歌が個人的にめちゃめちゃ気になっていて、この機会に紹介させて頂きます。

野良猫として生きていくさよならのかわりに置いた八朔ひとつ
(2019/9/23 毎日歌壇加藤治郎欄より)

この歌、一読したときにすごく不思議な印象でなんでこんなに気になるのかとその後しばらく考えていたのですが、やはり「八朔」の唐突さと詩情のためなのかな、と思いました。
ここで詠まれている「八朔」はおそらく柑橘類の八朔でしょうが、オレンジやレモンでもなく八朔なのが面白い。マイナーさがあるためか、「さよならの代わり」であることを解ってもらいたい感じが出ている気がします。かつ、八朔はオレンジよりも皮も分厚くて酸っぱい。何処か手に負えないような印象の主体なのかなとも思います。
やや、深読みになるかもですが、「八朔」は旧暦の八月朔日のことも指し、ひとつの季節が終わったピリオドとして相応しい。「野良猫」になる前は「飼い猫」だったわけであり、これから寒い時節に傾いていくはずなのに「野良猫」になる決意をさせる出来事がその前にあったのだろうことも読み取れます。
と、文章にしてみて、こんなに気になったのはやっぱり良い歌だったからなのだなあ、と自分で納得しました。ありがとうございました。

今回も無事にショートケーキソング第17号を発行できて嬉しいです。
次回のPDF選者は歌集『砂漠の庭師』や異国短歌ネプリなどの企画でも活躍されている鈴木智子さんにお願いしております。来月もよろしくお願い致します。

恋愛短歌同好会会報ショートケーキソング第17号
https://drive.google.com/file/d/1mwU9SSQ2FIwKaxVy1IRqoRfbEFh0by0z/view?usp=sharing


恋愛短歌同好会規約など
https://drive.google.com/file/d/1drVpBH0VsLsz7M1KXNqmQMmRzY_b94Or/view?usp=drivesdk


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