ショートケーキソング第十九号
2020年9月27日、恋愛短歌同好会第32回のツイキャス歌会を行いました。
全体で223首のご応募がありました。たくさんの方からのご投稿、ありがとうございました。今回の選者は、前回首席の藍笹キミコさんにお願いしておりました。…選ばれたすてきな六首は以下の通りです。
今回、特に歌のチョイスが面白くて、キャスの途中で「文学の雰囲気を感じる」といったコメントも出ていました。確かに、なんとなくそうかも…これらの歌の作者と評の全文のPDFは、文末のリンクから飛ぶことができます。
また、今月はPDF選者としてあの井さんをお呼びしております。あの井さんは最近、#覆面短歌倶楽部 なる面白そうな企画をされていて、そちらも非常に注目しているのですが、さいきんネプリも出されていて、そちらから何首か引かせて頂こうかと思います。
二十首連作で、すべて鍵括弧&バーレーンが多様された歌になっていて、一読したところゼミ内の群像劇なのかな、と思っていたのですが、これは十首ずつ男女の別の視点で詠まれているようでした。また、バーレーンは必ずしも主体の心情、という訳ではなく、小声でもありつつ状況の補足でもあり、面白いです。括弧が人間の表情のようで。
「豆電でいい?って聞くのも6回目(笑)」(7回目だよ)「あれそうだっけ(笑)」
という一首がいいなあ、と思いました。これ、自分がやるとすると最初の「豆電~」はバーレーンに入れて、(7回目だよ)は鍵括弧に入れてしまいそうなんですよね…でも、たぶんこの方がいい。「6回目」って口に出しちゃいそうな人でありつつ、6回目だったら豆電に黙ってしたらいいのに、そうしない人柄が解る感じになる…かつ、(7回目だよ)と(笑)のバーレーンの温度差がいいですね…。
あんまり引くとネタバレになってしまうかもなので、もう一首ほど。
わたしのこと好きだっていう人がいて(それを無駄にはしてないわけで)
「無駄にしてない」って発想なのか…と。好意を無視する方がひどいということなのかな…などと思ったり。これは十九首目なのですが、ラストの二十首目で彼女は元カレをけっこう引きずっているのかな…とも読み取れて、それも面白かったです。あと細かいですが、「焼肉」に対する反応が地味に違ってるのも好きでした…!
このnoteがアップされる頃、まだネットプリントで公開されているかと思います。
11/12中まで出力できますので、ご興味あるかたはぜひ…!(終了後PDF公開もあるとのことです)
ネットプリント「かっこ。」
https://twitter.com/__anoi__/status/1324252042668302336?s=20
今回も無事にショートケーキソング第19号を発行できて嬉しいです。
次回のPDF選者は日向彼方さんにお願いしております。来月もよろしくお願い致します。
恋愛短歌同好会会報ショートケーキソング第19号
https://drive.google.com/file/d/120-IbLxhyGM7KxfUftdrQtRPp8mwddAw/view?usp=sharing
恋愛短歌同好会規約など
https://drive.google.com/file/d/1drVpBH0VsLsz7M1KXNqmQMmRzY_b94Or/view?usp=drivesdk