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フリークス(怪物團)〜ネタバレせざるを得ないレビュー

フリークス(怪物團)〜ネタバレせざるを得ないレビュー

アマプラに登録した当初から観たいと思っていた1932年公開のホラー作品(64分)
随分後回しになって、キャンセルカルチャー全盛の時に触れたのは偶然なのか必然なのか…

異形の面々を擁する見世物小屋(サーカス)を舞台に繰り広げられる人間模様
設定・ストーリーは単純明快で共感し易い
例えれば、グリム童話の原本に頻出するグロテスクな復讐譚というところか

作風がファンタジックということもあって、特別なメ

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重みよりエモみ〜「ソウルパワー」レビュー(ネタバレ

重みよりエモみ〜「ソウルパワー」レビュー(ネタバレ

モハメド・アリとジョージ・フォアマンの伝説のファイトに先立ち、ザイール(現.コンゴ民主共和国)の首都・キンシャサで開催された音楽祭のドキュメンタリー
1974年に撮影されてから時が流れに流れ、2008年(日本語字幕版は2010年)に完成・公開された音楽祭メインの映像です
奇しくも同じ2006年に旅立ったアリとJBへの鎮魂ムービーと言えるでしょう
尚、アリをメインにしたドキュメンタリーは1996年に

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少女マンガの懐は深い(ネタバレ無し



てんちょう、ダメ、絶対/柴なつみ/集英社 マーガレットコミックス 2017〜2018年刊行

☆色々な意味でマジョリティではない2人が繰り広げる狂気の世界(ラブコメとも言う❤️w
☆ラブリーな絵とゴリマッチョな絵が共存する不思議空間で体験するエモ爆💣💕
☆歴代の名作に引けを取らないギャグの手数とワードセンス❣️
ちょっとした悩みなら即座に吹っ飛ぶ馬鹿らしさです(最大級の賛辞👏✨
そして、

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今更「おっさんずラブ -in the sky-」レビュー

コロナ(1年以上)前のドラマですが何か!? …という訳でネタバレしまくりますw

◎前作から踏襲したもの
主役と準主役のキャスト及び氏名(設定違いのパラレルワールドらしい

◎新たに投入されたもの
実在の企業によるスポンサードとそれに基づくキャスト

全8話で物語の根幹に関わるのは半分くらいか…いやそれ以下か
気が付けば長尺でよく分からない対決をしている印象(卓球・バッティング・相撲など
そして終

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パラサイト〜半地下の家族〜忘れないうちにレビュー

韓国映画の情感、カメラワーク、音楽は大凡素晴らしい。ぼんやり観始めてもいつの間にか引き込まれている。今作も例外ではなかった。

決して美男美女ではない主人公達の“欲”を生々しく描いているだけなのに兎に角絵面が美しい。血みどろの惨劇シーンさえもスーパースローでシズル感満載(褒めてますw ハリウッド映画や邦画には無い魅力が此処にはある。

個人的には(美しい)惨劇でエンドロールになっても良かった。そこ

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居た堪れなかった映画3選

年始早々アレですが…w

★ヒーローインタビュー(1994)
スワローズファンの私でさえ居た堪れなかったので、それ以外の人は観ていないことを(否この作品の存在を知らないことを)祈るばかりですw

★雲の中で散歩(1995)
ベッタベタに甘ったるいロマンスが好きな人以外には訴求しません(キッパリw …が、キアヌの後頭部から首筋にかけての美麗なラインをひたすら愛でれば少しは救われるかも🙏

★蟲師(

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「ジュマンジ〜ネクスト・レベル」ネタバレ無しアッサリレビュー

珍しく公開日に鑑賞。しかも4DX(吹替版)でw それだけ前作がツボにヒットした訳ですが、さて今作は…。

続編ということもあってインパクトは前作ほど無かったものの、相変わらずの(おバカな)世界観で大いに楽しめました♪ 日本語独特の軽い言い回しが気になる昨今の翻訳も、何故か「ジュマンジ」なら許せてしまうw 通常は断然字幕派ですが、高木渉氏の吹替えは涙が出る程笑わせてくれるし、加山雄三氏も素敵でした。

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LOVEみしか無い❤️ 「IT」超絶ネタバレレビュー

集中力の無い俺が3時間釘付けで咽び泣いた! 近年稀に見る傑作!!(個人の感想です

前作の記憶がほぼ抜け落ちた状態でスタートしましたが、不惑を迎えた主人公達の見事なキャラリレーで早々にリカバー完了。悪夢の少年時代を受け継いで大人(オジサン&オバサン)になった7人の壮大なファンタジー&ラブストーリーが幕を開ける。え、 ペニーワイズ!? 誰それ…w

私にとってペニーワイズの正体やSFXを駆使した対決

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「おっさんずラブ」TV版 ゆるゆる完走レビュー

大変遅れ馳せながらTV版全7話、観終えました。2〜6話→1話→7話という変則的(変態的とも言う)視聴でしたが、それはそれで大いに楽しめてしまった私ですw

で、結論としては春田は牧に一目惚れしていたのでした(終了
じゃなきゃ唐突にルームシェアを申し出たりしないよねw 牧へ打診する前にちずちゃんだよね。
その後は2人の惚気を延々と見せ付けられるいち視聴者…何なんだよ(舌打ちw
どんな展開にも「はいは

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季節外れの「ハロウィン」鑑賞(シリーズ作品は未鑑賞)。作品全体を通しても、各事案に於いても徐々にギアが上がって行く感じが堪らない。ブギーマンの最期が(最期かどうか分からないけど)、ウシジマくんの飯匙倩の最期に重なった。

あれから31年〜チャイルド・プレイ

劇場版は1と2しか観ていませんが、昔のチャッキーは怖かったね。対する今作のバディ(チャッキー)はチーム・アメリカっぽくて全然怖くないどころか、時々声を出して笑ってしまいました(不謹慎

掴みが上手くネタ振り・回収が丁寧。キャラ設定もとても分かり易い。スプラッター要素を除けば教科書的な脚本と言えるでしょう。

チャッキーは正義からではなく自己愛ゆえに人を狩る悪魔…淋しい子です。1人ぼっちだと思われて

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劇場版 おっさんずラブ〜LOVE or DEAD

ネタバレを散りばめつつ国語力を一切排除したレビュー・スタート!
あ…TV編未視聴です(TVが無いw

兎に角面倒臭い33歳児でも、この少年マンガの主人公のような異様なテンション、嫌いじゃないw 男子に人気の男子像が詰め込まれているんだろうな、春田氏には…

格別な「トルコ行進曲」ハイ、部長の部長による部長のためのBGMです。ここだけ生放送のアドリブ・コントと言われても信じてしまいそうな、まさにこの

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屑の結晶(ネタバレ無しレビュー)



センセーショナルな帯惹句とプロローグに触れて、まずは直近に起きた事件を思い出す。“クズ男”と称される人物の年齢・職業(無職)・ルックス等も、ニュースやワイドショーを賑わせているその事件の容疑者を彷彿させる。「嗚呼この話もサイコパス物なのかな…」とテンション低めに読み始めた。

…が、そうは問屋が卸さないのが、まさき氏の真骨頂。氏の作品に接するのは2度目だが、怖さがじわじわ忍び寄る初見の作品と同

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JOKER〜右脳鑑賞&ネタバレ最小限レビュー

健忘症なので忘れないうちにw

美しくも哀しいJOKER(ホアキン・フェニックス)のPVでした👏
いや…これだけで観る価値はある!

予備知識無くいきなり鑑賞した私は、彼をダンサー(コリオグラファー)だと思ってしまいました。何なんだ、あの肉体は!!!
極限まで肉体を絞り上げ、ユニセックスなJOKERを見事に作り上げる44歳(惚れ惚れ❤️
声がまた好みなのよねぇ(煩いよ

ノスタルジックで美しい映

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