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「考えすぎる性格」って果たして短所なのか?
はい、私ですね。
声を大にして言いたい「考えすぎる性格」です。
小学生の頃のあだ名は「ネガティブクイーン」(笑)
考えて考えて考えて、
普通の人ならなにも考えず、なんなく渡れる石橋を
叩いて叩いて叩きまくって本当に渡れるか自分が納得できるまで
これでもかというくらい叩いてから渡る。(場合によっては渡らない笑)
そんな性格の持ち主です。
「考えすぎ」「心配性」「疲れる性格」「普通の人はそこまで考えない」
この性格に対して周りの人から言われた言葉は数知れず。
何より自分自身が
「なんであなたはそんなに考えすぎてしまうの」と
自分自身を責めていたように思います。
今、手持ちのスマホでサッと検索してもこの有様。
酷い言われようですね(笑)
一番トップの記事からいきなり「損をしている」なんて言われています。
悩んで苦しんで、藁をもすがる思いで検索して一番最初に目に飛び込んできた言葉が
「その性格であなたは圧倒的損をしている」
だったらもう目も当てられません(笑)
実際私も目が潰れるかと思いました。(ギャー)
でもそれって…本当にそうなのかな?
「考える」ってスポーツだ
いつも考えすぎてしまう私の学生時代はまさに考えに考える
「考」「考」「考」「考」の日々でした。
どうしようもなく治らない自分の欠点、人から言われた些細なこと、
自分って人からどう見られているんだろう?
人間関係、将来のこと、学校のこと、恋愛のこと…
とにかくありとあらゆることを常に悩み考え落ち込んでいました。
起きている間はほぼずっと頭の中の自分と会話をしているような状態で、
脳内会話に夢中になりすぎて学校から家までどうやって帰ったか覚えていないこともしょっちゅうでした。それぐらいずっと考え込んでいる人間でした。
今思えば、悩み考えるための種を常に自分に蒔いて毎日丁寧に水をあげているような日々だったなと思います。
しかし、20代から30代と年齢が徐々に上がるにつれて10代の頃のように
夜も眠れないぐらい延々と悩み考え続けることが少なくなってきました。
何故かというと、あまりに考え込みすぎると頭が疲れてきて思考が回らなくなったり、
眠くなってそのまま寝てしまうようになることが増えたからです。
幸いなことに寝て起きたら、なんとなく頭がリセットされて「あぁ。昨夜はあんなに悩んでたけど今思えばそんなに悩む必要もなかったことだなぁ」と
物事自体は解決していなくても自分の心自体は解決されることも増えてきました。
あんなにやめたいと思っていた「考えすぎる性格」が
「考えすぎて疲れて寝てしまう」なんて、なんともあっけない理由で少しずつ改善されていくのを感じたとき
「”考える”って実はすごく体力のいる作業だったんだ。そんな重労働を四六時中飽きもせずできた私ってめちゃくちゃ体力ある人間だったのでは?それってすごいことなのかも」と、
初めて「考えすぎる自分」を肯定的に捉えることができました。
そうしたら朝から晩まで色々なことを考え込んで苦しんでいた自分が
めちゃくちゃ体力あるガッツある人間に見えてきました。
「普通の人は私みたいにこんなにぐるぐる悩んだり考えたりしないんだ。
こんな性格損をするし、短所でしかない」
なんて思っていましたが、見方を変えれば
「普通の人よりも私はめちゃくちゃ体力があるからこんなにぐるぐる悩んだり考え込んだりすることができるんだ。これってある意味長所では?」
と、思えるようになってきました。なってこない?私はなりました!(笑)
どんなに自分にとってマイナスなことであれ、
どんなに苦しくて本当はやめたいことであれ、
人が普通やっていないことを無意識にやってしまうということは
「自分にしかできない何かがある」ということなんだなと思うようになりました。
治したいのに治らない短所ほど長所になりがち
あまり深く悩み考えず、物事を卒なくこなすことは私にはできません。
「やれ」って言われたってできない。できないものはできない。
悩んで考えて何周も堂々巡りを繰り返して苦しんでもがかないと私は一歩一歩前に進めません。
でも逆を言えば、私みたいに悩まなくていいことまでぐるぐる深く悩んで考えて落ち込みすぎることができない人もいるんです。むしろできない人の方が多いかもしれません。
そういう人達に「ぐるぐる考え込んで落ち込め!」と言ったところでできない。
できないものはできない。
昔から母親に「あんたは悩むのが大好きだよね」とよく言われていました。
当時は好きなものか!こんなにも苦しんでいるのに!はやくやめたいのに!と思っていたんですが、今思えば「悩むこと」「考える」ことが大好きだったんですよね。
好きで好きでやってるからそりゃやめられるわけがないんですよ。
だからこんなにもぐるぐる考えすぎることは「考えることが好きな」私にしかできないことなんです。
そう思えると今まで短所だと思っていたものがすごく特別なものに見えてきます。
だってどんなに辛くて嫌いなことでも好きでやっていることだから。
自分にしかできないことだから。
それを上手く使いこなせれば「私にしかできないこと」が何かしらあるはずだということに気付きました。
考えすぎる人!自分の気持ちをアウトプットしよう!
私の場合「考えすぎる性格」=「私にしかできないこと」を上手く使いこなすために始めたことが「文章を書くこと」でした。
最近気付いたことがあって、どうやら私は文章を書くことが好きみたいです。
そしてここ数年、嬉しいことに人から文章・文体・言葉を褒めて頂ける機会が増えました。
私にとって文章を書くことは、常に考えすぎて頭の中にぎゅうぎゅうにひしめき合っている言葉たちをただただ外に放出している作業にすぎません。
蛇口をひねれば水が出る感覚に似ています。
人によれば「文章を書くことが苦手」という声もよく聞きますが、私にはそういった苦手意識が昔からほぼありませんでした。
どうしてだろう?と考えたときに
それは日頃より小さなことから大きなことまでぐるぐる考えすぎていることが関係しているように思えてきました。
あれほど苦しくて嫌だった「考えすぎる性格」が、実は「文章を書く」という私なりのアウトプット方法にこれでもかというほど役に立っていることを実感したのです。
今読んでいるこの文章が「良い文章」か「悪い文章」かは置いておいて、
この文章は「考えすぎる性格の私にしか書けない文章」だということです。
たまたま私の場合は文でしたが、それは絵だっていいし動画でも音楽でもなんでもいいと思います。
考え込みすぎて苦しんでいる人は是非その「考えの中身」を自分なりの形で外に放出してみたらどうかな!と思います。
それができるほどの想いがおそらく頭の中にたくさん詰まってると思うし、
そしてストイックにずっと物事を考えられる体力もあるのだから
自分の気持ちをアウトプットすることくらいきっとお茶の子さいさいです!
考えすぎる人は色々なことをいっぱい考えてるから私みたいに
蛇口をひねったら必ず水が出ます。
それがどんなにぐちゃぐちゃでも。拙くても。
(私だってこんなにも拙い文章を勢いに任せて大放出させてるしね!!笑)
蛇口をひねっても水一滴も出ない人、世の中に大勢いますからね。
その「個性」は本当は損でもなんでもないんです。
その「個性」は誰にでもできることではないんです。
みんなのその「短所」。悩む前にそんな自分をどんどんアウトプットしようぜ!!!
私も寝落ちしないでこれからも色々なことを
考え、悩み続けて生きたいなと思います(笑)だって長所だからね!