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[読書記録]祝祭と予感(恩田陸) / 音楽が聞こえる本「蜜蜂と遠雷」続編

「蜜蜂と遠雷」のその後の物語、「蜜蜂と遠雷」の後すぐに読んだ方がいい、とのことだったので、すぐに読みました。ほっかほかです。
「蜜蜂と遠雷」がぎゅぎゅっとみっちりだったのに比べると、まあなんと軽やかにスルスルと進む物語の数々。

やっぱり最後の塵くんとホフマン先生との出会いが素晴らしかったです。小さな塵くんによって調律されたピアノと、二人にスポットライトが当たっているみたいで、わぁ、となりました。
それに亜夜、マサル、塵くんの人間関係が変わらずそこにあって、とても嬉しかったです。

ナサニエルと三枝子の出会いもとても良かったし、奏ちゃんのヴィオラのお話もステキでした。
「蜜蜂と遠雷」のあそびの部分、という感じで世界はまだまだ広がるのではないかな、と思いました。また続きが読みたいです。

それにしても思うのは(この本はもうコンクールから離れているので一切本文と関係ないのですが)、演技とか演奏に点をつけるのって、素人の私には全く抽象的過ぎて理解できず、これを正確に理解できて、「その通りだ」と思える人ってどのくらいいるのかな、ということ…。
フィギュアスケートや体操(特に床)、こういったピアノコンクールなど…、確かに技能の難易度や完成度、華がある、とか、ピタッと決まる、とかその辺りまでは理解できるのだけど。笑 こういうのを審査する人って、並大抵の心臓では無理なのだろうな、と思います。天気予報と一緒で、「こうです」と言い切るにはとても勇気がいるのではないかな。すごいなぁ。

「蜜蜂と遠雷」と、この「祝祭と予感」を交互にもう一度読みたくなります。来年のお正月にまた読もうかな!

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