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海外でイベントを行うということ

エストニア、フィンランドで『褌』と『コオロギラーメン』をテーマとしてイベントを行って来ました。

いろいろあったけど、結果としてとてもいい経験になったので、自分用のリマインドとしても、今後海外でイベントをやりたい人のためにもここに記しておきます。


【きっかけ】
僕は3月にエストニアに観光できて住みたくなってしまい、4月に準備しに日本に帰って実際に5月から住んでいます。

その4月の一時帰国時に、昆虫食を広めるために頑張っていて、「地球少年」という愛称で知られるゆーたと、「ふんどしやさしいマン」ことのだパイに会いました。
2人に「エストニアに移住することに決めた」と言ったら、二人はその場でチケットを取ってTORIAEZU来ることを決めてくれました。

昆虫食に褌、日本文化らしい文化を発信し続けている二人が来るなら何かしらイベントをやろう!という事になり、エストニアとフィンランドでイベントをやる事になったのが、今回イベントを開催することとなった流れです。


【テーマ決め】
ここら辺は僕が勝手に決めました。

現地っぽい何かとコラボしてやってみたいと考えていたため、エストニアではサウナを貸し切って、そこで褌x虫ラーメンxサウナパーティーをやることにしました。

フィンランドはヨーロッパの中でも昆虫食に対して寛容であるという噂を耳にしていたので、現地の昆虫食マニアと組んで何かをやりたいと思い、
「finland insect food」でググって出て来たフィンランドの昆虫食界の巨匠っぽい人たちにコンタクトしまくって、コラボをお願いしました。
新奇性タップリの僕たちのイベントには色んな人がちゃんと返信して興味を持ってくれました。


【準備】
コンテンツは『褌』と『コオロギラーメン』なので、僕がこれに関して準備することは特になく、当日までの色々を僕が担当しました。
会場探し、担当者とのお金の調整などです。

特に大変だったのは、フィンランドで昆虫食の人が繋いでくれたラーメン屋とのコラボをする話がなかなか進まず、web会議の限界を感じたことでした。
もちろん先方も人気店で忙しいでしょうから、話を進める暇もなかなか取れないのは理解していましたが、そうは言っても僕たちもイベントを成功したいので、会いに行くことにしました。

会いに行って話たら、話自体は30分程度でまとまって、
「絶対web上でもやる気になればできた話だ」と心の中で呟きましたが、やっぱり熱量を伝えるには対面で会うべき時もあるんだなと再認識させられた次第です。


【当日の準備】
当日の準備で大変なのは基本的に『コオロギラーメン』だけなので、ユータの手伝いのために食材買い出しに行ったり、スープ作りに必要な調理器具の調達をしました。
早めに現地入りして、早めにラーメンの提供ができるように準備をしていました。


【事件・失敗】
買い出し中に、今回の主催を手伝ってくれていたエストニア人のAdamから連絡が来ました。
「サウナの管理人が、場所を貸さないと言い出した」

超テンパりました。
管理人に電話すると、
「チケットを売るなんて聞いていない。しかも友達がメインって言っていたのに、Facebookイベントページにはすごい人数の参加者が参加ボタンを押している!ウソつきめ!警察呼ぶわ!」

正直なんでこんなにキレられるのかわかりませんでした。
確かにチケット売ることを言ってなかったし、友達メインで開催すると言ったのも事実です。
友達メインって言わずに、パブリックイベントとして報告しなかったのは僕に落ち度があるとしても、参加者からお金を徴収しない決まりがあるなら早く言ってくれよと今でも思っています。
その場ではちゃんと貸してもらえるように謝ってばかりでしたが、話ができるような人ではなかったので、パッと諦め、急遽別の場所探しをすることにしました。

僕はスーパー焦っていましたが、この時ユータはひたすらラーメンのスープを作っていて、のだパイはのだパイで『褌早脱ぎ選手権』を開催するために、部屋で何回も全裸になって早脱ぎの練習をしていました。
場所を探すのは「僕」しかいないと簡単に認識できましたし、そう信じ込ませてくれる二人の行動にはありがたく思います。

結果Adamの協力もあり、とても良い場所を見つけられたのですが、市街地から外れたところにあったため参加者は大幅に減りました。


またフィンランドの方では、天気に恵まれず、フードコート自体に人が全然入らなかったため、思ったほどの売り上げが立ちませんでした。

これについてはお店のオーナーも天気のせいであることに理解を示してくれたことが功を奏し、一緒に打開案を考えることができました。


【打開】
エストニアでは開催地変更でほぼほぼ赤字になることが見えていましたが、絶対決行を死守しました。
コオロギラーメンを海外で初めて食べてもらう機会を見過ごしてしまうことなんてしたくなかったからです。
それくらいコオロギラーメンに自信があったし、赤字の額だって死ぬほどではないとわかりきっていました。
同じく褌早脱ぎ選手権だって、日本で既に開催経験があり、盛り上がらないはずがない自信がありました。


フィンランドの売上が上がらなかったことをオーナーに相談すると、次の日の普通の営業時間以降にまた使わせて貰えることになり、
「フードロス対策のためにも友達でも呼んでパーティーすればいい。」
と言ってくれました。


【最高の結末】
結果、2箇所合わせて130人の来客がありました。
来た人は残すことなくコオロギラーメンを完食して「美味しかった!」という声をくれました。

褌早脱ぎ選手権は想定以上のエストニア人の頑張りにより、僕たち古株は惨敗しました。


フィンランドではオーナーのご厚意で、次の日の通常営業でもコオロギラーメンを販売してくれており、なんとその売上まで僕たちにくれました。
お陰でエストニアでの赤字も含め、彼らの旅行費の足しになるくらいの利益を出すこともできました。

口約束でしていた以上の親切でした。
オーナーは無口な人ですが、僕たちは1日目も2日目も一緒に飲んで、考えて、実行して本当の仲間になれました。
のだパイなんか、数日後この人のうちに泊めてもらってました笑


【感想】
イベントを開催して良かったと思うのは、
「本気で向き合った時に相手の本性が見える」
これを体験できたことです。

普通に働いていてもこんな機会に巡り会うことはなかなかないので、もっと色んなところに顔だして沢山の人と向き合って、一緒に新しいものを創り出して行きたいと思います。

また、今回色々な苦難もありましたが、国内でも海外でも大事なことは同じだなと思います。
今回の行動で良かったのはこんな感じかな。
・ググって連絡するTORIAEZU精神(finland insect food)
・友達を作っておくこと(急な場所変更にも対応してくれた)
・進捗次第では対面で会いに行く(現地に主催者の1人がいると良い)
・自分の責任範囲が明確であること(場所変更で焦っているのは僕だけで済んだ)

とりあえず、コミュニケーション大事。


イベントを通してフィンランドという国についても理解が深まったように思うので、次はそこらへんもまとめてみます。

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