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憂さ晴らしのすすめ

うさ‐ばらし【憂さ晴(ら)し】 とは

[名](スル)苦しさやつらさを、何かで紛らして除いたり忘れたりすること。気晴らし。気散じ。
デジタル大辞泉(小学館)

心がしんどい時、モヤモヤするとき私は色々な作品に触れたくなります。

今回適応障害になって休職したことで気が付きました。

読書、音楽、テレビ、映画…。

今は家に居ながらネットを利用して色々楽しむことが出来てとてもありがたく感じています。

今年に入りアルバイトとして転職しましたが少し体調を崩した際、会社から数日のお休みを勧めらましたが、復帰後突然契約解除になってしまいました。

前回のnoteで書きましたが、今は少し休んでリワーク施設へ通うことを検討しています。

"これから先どうしようという不安…"と"大丈夫、なんとかなる!"という正反対の2つの気持ちの間で毎日ゆらゆらと揺れています。

そんな時、やたら本が読みたくなったり映画を観たくなったりしてAmazonプライムを漁っていました。

ホラーや逆境を乗り越えるみたいなしんどい系はもともと苦手で最近は穏やか系の作品を観ることが多いです。

その他、ハリーポッターなどのファンタジーやバックトゥーザフューチャーなどのSF、アクションなども好きです。

最近観たのは「浅田家!」「マザーウォーター」「キツツキと雨」などなど。

派手なアクションや出来事はありませんが観終わった後、穏やかな気持ちになれる作品です。

今回、いくつかの候補の中からなんとなく惹きつけられた作品を観てみました。

韓国の作品で日本題は「無垢なる証人」
韓国での原題は「証人」です。

ストーリーは

長い間、信念を貫いてきたものの、現実と妥協して俗物になることを決めた民主弁護士会出身の弁護士スノ。自身の出世がかかった殺人事件の弁護士に指名されると容疑者の無罪を立証するため、唯一の目撃者である自閉症の少女ジウを証人として立たせようとする。自身だけの世界に入り込み、意思疎通が難しいジウ。スノは事件当日に目撃したことを聞くためにジウのもとを訪れるが、まともにあいさつもできない。だが、あの日のことを聞き出すためにジウと心を通わせていく努力をするスノ。少しずつジウへの理解を示していくが、2人は法廷で弁護士と証人として向き合うことになり…。
公式サイトより

主人公の弁護士スノを演じているチョン・ウソンさんがとても格好良かった!そして、目撃者となった少女を演じたキム・ヒャンギさんの演技が凄かった!

優秀で人間らしい弁護士スノは生活のために大手の弁護士事務所に入り、自身の昇進がかかったある事件を担当することになります。

一見スムーズに終われそうに感じた事件でしたが、事件の目撃者である15才の少女ジウが自閉症ということで、ジウから話を聞くためスノはまず自閉症を知ることから始め、ジウとコミュニケーションを図ろうと試みます。

初めは2人の間に大きな壁があるけれど、ジウを理解し彼女の世界に入るためスノは来る日も来る日も放課後にジウのもとを訪ねます。

心を通わせるうちに2人の間の大きな壁はだんだんと低くなっていきます。

それにつれて事件の真実が見えてきます。

そしてスノ自身についてもまた悩み、答えを出します。

2時間ほどのお話で、笑いやアクションなど派手なものはなく進んでいきますが見終わった後、観て良かった!人に勧めたい!と感じた作品でした。

裁判を通して人の心を描く作品は色々とありますが、この作品も考えるきっかけになりました。

相手を知ること、理解すること、無意識でも相手を思い込みや偏見で見ていることがあったり、自分の置かれている状況から考え方が変わることなど…。そして自分と向き合うこと。

感想を書くには言葉にするのが難しいけれど、人を思う優しい気持ちやあたたかさを感じることが出来ました。

作品の魅力をうまく伝えることが出来なくて
もどかしいですが、とにかくいろんな人に観てもらいたい!と感じた作品です。

見終わったあとに満足感を感じられる作品に出会うと落ち込んでいた気持ちが少し軽くなって楽になります。

私にとってのマインドフルネスになりました。

エンタメは元気な時にも楽しめるけど、しんどい状況のときこそ心の栄養になって生活に色を付けてくれる存在。

もともとテレビっ子ではありましたが、改めてエンタメの力を感じました。

憂さ晴らしという言葉はあまり良い印象が無いように感じますが今回、この映画を観た時に前向きな言葉だと感じました。

素敵な作品を観て良い憂さ晴らしが出来たことに感謝です。

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