巷説百物語
京極夏彦さんの本が好きで、定期的に読み返している。
元々斜め読みに近いスピードで大量の文字を読んでいくのが好きなので、あのものすごい厚みでお馴染みの京極さんの本は、とてもフィットするのだ。本の厚みをみて、私の親はコロコロコミックと名付けていた(コロコロコミックが分厚いからというより、厚くて「コロコロ」しているからと言うのが理由だと思う)。
この文字量が気持ちいいので、分冊版は買わない事にしているのだけど、流石に「絡新婦の理」あたりになって来ると電車で読むのが大変だった。重いから手が痛くなるし、周りの目線も何となく気になるし。
京極堂が出てくるシリーズ(百鬼夜行シリーズと呼ぶのは最近知った)も好きだけど、長編はあんまり切れ切れに読みたくないので、そうなると短編集の形をとっている巷説シリーズに手が伸びてしまう。読みやすいし痛快だしね。
一応出た順に読み返していて、今は
巷説百物語→続巷説百物語→後巷説百物語→前巷説百物語
まで進んだ。後は西が残るのみでなんだか寂しいなーと思ってたら、なんと現在、遠巷説百物語・了巷説百物語というものが連載中らしい。全然知らなかった。基本的に文庫になってからしか購入しないので、読めるのはいつになるのだろうか…
見出し画像用に巷説~の写真を撮ってみたら、折り返しの部分が擦り切れていて、何度も読んだことを物語っていた。
※以下、感想など
後巷説に入っている「五位の光」と言うのは、由良家の話にそのまま繋がっている。ので、由良家を舞台とする「陰摩羅鬼の瑕」を読まねば!という気持ちになるんだけど、でも巷説シリーズを読破してから!と思って我慢して、いざ読破後に「陰摩羅鬼の瑕」に移行すると大体巷説の方を忘れている…という悪循環のようなものがいつも起きてしまう。
そもそも、百鬼夜行シリーズが分岐し過ぎていて、何の作品の誰のスピンオフなのか、分からなくなっている。いや、スピンオフ自体はドラマでも映画でも本でも大好き。スピンオフなのか分からないけど、スティーブン・キングのキャッスルロックでつながる作品群もワクワクする。怖いけど!
でも、いかんせん記憶力が良くないので、京極夏彦の世界についていけなくなってしまう。
なので、私が認識出来ている「百鬼夜行」と「巷説」の繋がりは、由良家しかないのだけど(あ、あと同じ話の中の和田住職もそうか)、もしかしたらもっとたくさんあるかもしれない。後巷説~の登場人物、例えば笹村与次郎の子孫とか、京極堂の周りにいそうじゃないですか?違うの?全てが疑わしく思えてくる。
相関図を作ってみたら良いとは何回か考えたけど、面倒なので、だれかいい相関図作ってないかな~と思いながらネット検索を繰り返しています。