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トレーニング中に数を間違える理由とレップ数は、数えてはいけない?

トレーニング中のレップ数(動作回数)を数え間違った経験はありませんか?
恥ずかしながら私は、よくありました。(過去形)

たかだか1から10の数を数えるのは、5歳の子供でもできるのに、なぜトレーニング中の1から10は数え間違えてしまうのか?なぜだろう…?
ということで、数と脳の関係です。

数と脳

人間の脳内で数を数える際、主に使われている領域は、2009年ドイツにあるエバーハルト・カール大学の研究(R)などを見てみると、計算などするとき頭頂間溝が活性化することが分かっています。
つまり、頭頂間溝という部位が、数を数えるときに活発になるわけです。

2021年の最近の研究(R)でも、計算問題を解いている時に活発になる脳の領域は、神経伝達物質のグルタミン酸の放出量などから左頭頂間溝であると言う結果も出ているので、計算と密接に関わっている脳の領域は、頭頂間溝という部分が含まれていることは、間違い無さそうです。

ということは、脳内の頭頂間溝がトレーニング中になんらかの力が働き、本来5歳児でも数えることができる数を数えることができなくなるということになります。

頭頂間溝

ということで先程の2009年ドイツにあるエバーハルト・カール大学の論文(R)をみてみましょう。

頭頂間溝の働きとして挙げられているのは

・感覚
・運動の制御
・眼球運動
・視覚的注意
・計算、数     

トレーニング中にこれらのことが、重複するとそれぞれで不具合が生じてくるということが予測されます。

つまり、トレーニングに集中すればするほど、数を数え間違えやすくなるということです。

他にもトレーニング中に眼球運動を行うこと
他の人が目につく
身体のどこかを痛めている
バーベルの滑り止めの部分が新品で手のひらが痛い
動かす筋肉を意識するなど

これが一つでも当てはまると頭頂間溝のリソースが取られてしまい、数の数え間違いが起こるというわけです。

筋トレの効果を最大限に高めるためには、頭頂間溝のリソースを運動の制御に100%に近い状態することが当然のように求められ、なるべく数は数えない方がいいということになります。

数を数えずに数を数える!

ただトレーニングには、それぞれの目的に合わせて最適な反復回数が存在ます。
数を数えるということは、トレーニング効果を最大限高めるためには、必要不可欠な行為であることは言うまでもないのですが、頭頂間溝的には、トレーニング集中すればするほど負荷がかかってきます。

誰かが数えてくれるという人は、なんの問題もないのですが、そんな方は少ないのかなと思います。

数を数えることで起こる運動に対するデメリットを防止するためには、数を数えずに数を数えれればいいわけですが、そんなことができませんよね…ってできるんです。

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