紫外線と皮膚癌!皮膚癌の予防!
本日は、ボディビルダーにとって切っても切れない関係のある日焼けについて、2018年のカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究(R)です。
なぜ?ボディビルダーは日焼けをするの?
知らない方のために、ボディビル大会に出場する場合、舞台の上で強いスポットライトを浴びるため、肌が白いと凹凸が目立たなくなってしまい、ボディビル競技では評価されなくなってしまいます。
日焼けをしていると、スポットライトを浴びても凹凸が消えることなくはっきり表現できるため、ゴツゴツ感を演出することができるため、ボディビルダーは日焼けをしているんです。
ただ紫外線と皮膚癌の関係は、昔から言われていますし、現に世界保健機関 (WHO) 国際がん研究機関 (IARC) による発癌性リスク分類では、日焼けマシーンはアスベストやたばこに並び、もっとも高い「グループ1」に分類されているようです(Wikipedia)
ブラジルでは、日焼けマシーンの使用が法律で禁止されてたりするんですね。
本題の論文です。
改めまして、2018年のカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究(R)です。
表皮常在菌であるブドウ球菌(Staphylococcus)が、癌の原因の一つであるDNA ポリメラーゼ活性を阻害する分子の6-N-ヒドロキシアミノプリン (6-HAP) を生成するという発見したようです。
つまり皮膚癌は、日焼けマシーンの紫外線で皮膚の常在菌が殺菌されることで起こるんじゃないの?ということです。
本研究でも、紫外線の殺菌作用により、皮膚の常在菌であるブドウ球菌が殺菌され、皮膚癌抑制物質の生成がなくなり、紫外線によるダメージもあいまって皮膚癌になる可能性が示唆されており、更なる研究で6-HAPを産生する表皮ブドウ球菌の喪失がヒトの皮膚がんのリスクを高めるか、予防治療として使用できるかどうかを調べる研究がすすめられています。
ということは…昨今の新型コロナの影響で、消毒を過剰にしてしまっている方も多いと思いますが、いい菌を殺してしまうという観点からも、消毒のしすぎは注意した方がいいかもしれません。
どうしても殺菌したいのなら
2020年に神戸大学の研究チームが、殺菌消毒に使われる222 nmのUV 光(紫外線)は、皮膚癌に影響ないという論文(R)を出してくれています。
写真のような紫外線の殺菌装置で222 nmのUV 光のものがあったら、使用しても問題ないということですね。
もし、紫外線の殺菌作用を使うなら222 nmのUV 光にすると皮膚癌の影響が少ないかもしれませんので参考まで!