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Hi, Santa Claus, welcome to my city!(Santa Claus Is Coming to Town)
12月25日
サンタクロースが私の街にやってきた。
それはアメリカ人の先生。
彼が西海岸の大学で学生に言語学を教えていたころ、私は彼からオンラインで英会話を学んでいた。3年ほど前だった。
私の希望で「日本人のこころ」という英訳本をテキストにした。
アメリカ人には退屈かもしれない話に
毎回辛抱強く付き合ってくれた。
30代の彼は私より35年若い。
いつかあなたの街へ行くからと彼は話した。
コロナ禍が一段落し、円の価値が弱まり
日本旅行を計画、とうとう私の街へやってきた。
約束を守りました、と彼は言った。
あの時四季折々に写真を見せた小さな浜辺。
桜の季節、青葉の季節、蝉が鳴く夏の浜辺の写真を彼は見覚えていたか?
「shopもrestaurantも何もないところですよ、地元の人しか知らない場所」と何度も念を押したよね。
彼はどうしても行きたいという気持ちを
持ち続けてくれた。
そして本当にやってきた。
冬の浜辺を彼と歩く。
穏やかな海には波もない。
幸運なことに数日前の大雪はすでに溶けて
そんなに寒くない。
チェアに腰掛け浜辺で話した。
みかんを食べながら。
私の脳はもう若くない。
旧型で処理速度が遅く
口から英語と日本語が交じって出てくる。
オンラインとリアルの区別がつきかねている。
彼が去った今も、まだ信じられず混乱している。
今年はオンラインとリアルが結びつく
不思議な年だった。
10月にデジタルファシリテーションのリアル会でも、オンラインで繋がった人と会う経験をした。
出会う人との一期一会、
重くしっかりと味わう機会を
いただき感謝している。
「友、遠方より来たる」の雰囲気だった。
ほんとうによく来てくれましたね。
きっと生涯で一度の出会いになるだろう。
コロナ禍でオンライン以外英語を話す機会がなかったが、拙い英語もよく通じた。
サンタクロースさん、
夢を現実にしてくださって、ありがとうございます。
これからもがんばります。