黙っていれば、隠れ入れ歯保持者
11月になった。
文化の日のお茶会に参加した。
合同茶会といって、裏千家と表千家の
両方が別々に大寄せのお茶席を設けてくださる。
美しい青空が広がり、絶好のお天気、
市内の紅葉も少しずつ進んでいる。
この会場では盛大な華道展も開かれ
大勢の人で賑わっている。
入れ歯で笑える話を。
お薄茶は和室大広間で、並んでいただく。
披露される薄茶点前を拝見しながら
(つまり私はよそ見しながら)、
お懐紙に乗せられた銀杏餅をほおばる。
この時期だけの銀杏餅。
おいしいなぁ。
でもこのおもち、けっこう粘着力が強いのである。
なんと、口の中でおもちと入れ歯がくっついて、
入れ歯が完全にカパッと歯茎から外れてしまった。
おもちは食べなきゃいけないし、
入れ歯は元の歯茎にはめこまないと。
焦った。
お茶席で正座して困っている。
入れ歯を口から出すわけにもいかず。
このままでは口もきけない。
お茶も飲まないと。
口は閉じているが歯は噛み合わないまま、
口の中におもちが!
立ち上がることもできないまま目を白黒。
ようやくモゴモゴとおもちを飲み込み、
お茶を無事に飲み干し、
その後入れ歯を。
入れ歯を飲み込みそうになりながら。
唇を閉じたまま元の位置に戻すのに
しばらく時間がかかった。
うーん。
入れ歯が外れやすくなっているのかなぁ。
補綴科でまた調整してもらわないと
いけないかな。
入れ歯ってこんなに頻繁に微調整が必要なの⁇
入れ歯保持者が生きていくのは
なかなか難しいです💦💦
黙って入れ歯(いれば)、隠れ入れ歯保持者⁇
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?