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成功のコンセプト 通総額一兆円の企業に急成長した楽天の哲学

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はじめに
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こんにちは。伊藤 航です。
いつも本の紹介をご覧いただき、誠にありがとうございます。

本日は楽天株式会社の代表取締役会長兼社長である三木谷浩史さんの
成功のコンセプト  Principles for success 』をご紹介いたします。

あらゆるビジネス書を読んでいると頻繁に三木谷社長の名前が登場します。そういえば、三木谷さんの本を読んだことがなかったなと思い、ブックオフに行ったところ、なかなか見つかりませんでした。

それもそのはず、三木谷さんはある時期まで本を執筆することを断っていたそうです。楽天創業から10周年を迎えた際に初めて出版されたのが、今回ご紹介する「成功のコンセプト」になります。

わずか十年で流通総額一兆円の企業に急成長した楽天に、すべてのビジネスマンに必ず役立つ独自の哲学がありました。たった2人の創業時から徹底して実践している5つのコンセプトを本書では公開しています。

それでは、早速みていきましょう!

適切な目標がなければ、改善しても意味はない

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本書で紹介されている「成功の5つのコンセプト」の中に次のようなものがあります。

❝ 常に改善、常に前進 ❞

重要度が高い順に書かれている中で、一番初めに登場するコンセプトです。
以前に読んだ株式会社船井総合研究所の創業者、舩井幸雄さんの書籍にも「人間は生成発展するために生まれてきた」とありました。

私たちは『成長と貢献』に焦点をあてると幸せになれるように出来ているようです。そこで、成長や貢献をするためには目標が必要になってきます。

「目標を立てることが重要」と色んな本にも書いてありますが、その際に気をつけることは達成が絶対に不可能な目標を立ててはいけないと三木谷さんはおっしゃっています。なぜなら、そこには達成する喜びが生まれないからです。

なるほど、たしかにあまりにも現実離れしている目標だと、ただただ苦しいだけですね。たくさんの目標を達成するためには、喜びが1つキーポイントになることを学びました。

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面白い仕事はない。仕事を面白くする人間がいるのだ

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「成功の5つのコンセプト」のうち、2番目に記載されているのは、

❝ Professionalismの徹底 ❞

です。毎日同じことの繰り返しではつまらなくなって当たり前です。

仕事を面白くするためには、仕事の内容そのものより仕事の目的を意識することが大切だと三木谷さんはおっしゃっています。

東京の環状八号線をクルマで100周しなさいと言われたら辛いかもしれません。しかし、それがもしレースだったとしたら、話は違ってきます。

どんな仕事でも目的を見つけることができます。そして、どんな仕事でも、目的意識さえあれば、それを楽しむことができます。

まず第一に、その仕事を一所懸命にやってみることが重要です。

これは元・スターバックスコーヒージャパンのCEOだった岩田松雄さんも度々ご自身の著書で述べられていました。

三木谷さんは、廊下の雑巾掛けにも喜びを見いだせる人が、真のプロフェッショナルだと言います。

自分が携わっている仕事でお金を稼いでいるかどうかよりも、それにどれだけ自分の心血を注ぎこんでいるかでプロフェッショナルかどうかが決まるようです。

そう考えると、アマチュアの中にもプロフェッショナルはいるし、プロの中にもプロフェッショナルでない人はいくらでもいます。

もし自分がお客様の立場だったら、プロの方から商品を買いたいと思いますし、プロの方にサービスをお願いしたいと思いますよね。

私も目的意識を持って、仕事を一所懸命にすることでプロになりたいと思います。

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スピードを上げると仕事の質も喜びも変わってくる

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「成功の5つのコンセプト」のうち、5番目に記載されているのは、

スピード‼スピード‼スピード‼

です。とても分かりやすいコンセプトですね。

驚いたのは他社が1年かかることを1ヶ月でやり遂げるスピードが重要だと書かれていたことです。なぜ楽天が10年で流通総額一兆円を達成したのかが分かるような気がします。

勝負はこの2~3年で分かれるという言葉にも痺れました。

私の経験則上、スピードを上げるためには自分で時間を創り出す以外に方法はないと思っていました。しかし、それよりも前に目標を設定することが何より大切だそうです。

「スピードを上げると仕事の質も喜びも変わってくる」というのも新しい発見でした。三木谷さんは本書で次のように述べています。

退屈な書類仕事だとしても、早起きしていつもより1時間早くデスクについて、同僚が出社する前に片づけてしまったら気持ちがいいに決まっている。

では具体的にどうすれば仕事のスピードを上げることができるかを考えてみよう。まず最初に行うことは、目標を設定することだ。目的地のない旅が放浪になってしまうように、目標がなければ仕事はただの労働に堕落する。食べていくために自分の時間を切り売りしていたら、人生なんてあっという間に過ぎてしまう。仕事が面白くないという理由の大半は、実はそこにあるのだ。目標を設定するのが、仕事を自分のものにする第一歩だ。

その目標は何も上司から言い渡されたノルマである必要はない。自分なりの目標でいい。その代わり、できるだけ高い目標を作ることだ。できることならば、達成したら自分の人生が変わると思えるくらいの目標がいい。

定量的な目標を改めて考えて、日々の仕事に取り込んでいこうと思います。

創業当時から現在に至るまでずっと楽天の社内に掲げられているのが以下の『成功のコンセプト』というポスターです。

今回は3つのコンセプトにしか触れることができなかったので、もし興味がありましたら、ぜひ本書を購入して読んでみてください。

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おわりに
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今回ご紹介した本書の要点をまとめると以下のようになります。

❶ 適切な目標がなければ、改善しても意味はない
 絶対に不可能な目標を設定してはいけない。目標を達成する喜びが、そこには存在しないから。成功の喜びは、仕事の大きなモチベーションになる。成功の喜びを知って初めて、人は仕事に人生をかけられるようになる。
❷ 面白い仕事はない。仕事を面白くする人間がいるのだ
 世の中にある仕事で、初めから面白い仕事なんてそうあるものではない。ならば、なかなか巡り会えない面白い仕事を探すより、目の前の仕事を面白くする方がずっと効率がいいはずだ。
❸ スピードを上げると仕事の質も喜びも変わってくる
 ビジネスにスピード感をつける最良の方法は、当事者意識を持つこと、つまりは自分が仕事の主人公になるということだ。モノゴトを俯瞰で見られるようになれば、ビジネスにおける展開のスピード感がどのくらい重要かということを嫌でも意識するはずだ。分かりやすく言えば、尻に火がついた状態になる。放っておいても走り出すというわけだ。

※上記文章は幻冬舎文庫『成功のコンセプト』より一部抜粋しています。


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