見出し画像

由来


…どうも、人間っぽくないな。

というのが悩みといえば悩みの虎子は、自分をぶっ壊してみることにした。

つまり、そういうところである。

ふふ。

つまり、そういうところである。

自分を見る自分が、合わせ鏡の中のように拡がってゆく。


自分の欠点をあげつらい、責めてみた。

あれもだめ、これもだめ。

否定した。

体が弱った。

気がついた。

体に手をかけた方が早いと。


自分の体を痛めつけた。

もっと、弱くなりたい。

痛めつけた。

もっと、もっと弱くなりたい。

自分の体が、自分のいうことをきかなくなった。


いろいろできなくなった。

あれもこれも。

あれも。

これも。

虎子は生まれたてのこじかになった。


世界はこわい。

がくがくぶるぶる。

何もできない。

きゅーんきゅーん。

でも、生きてた。

生きてたら、だれかが助けてくれた。


こじかは言った。

ありがとう。

馬鹿みたいに言った。

ありがとう。

ありがとう。

ありがとうとしか言わなかった。



・・・・・・



というわけで、二十年くらい虎子、二十年くらいこじかでした。


そして、四十を過ぎたゆるゆるbodyでさすがにこじかはないだろうと思い、鹿子になってみたのが、名前の由来です( ・`ω・´)キリッ


この記事が参加している募集