magician 追記
magician(↓)を書くにあたり
手元に残してあった森瑤子の短編集『イヤリング』 角川書店 (1986/04)を読み返しました。
表題作の『イヤリング』は、森瑤子のデビュー作『情事』の改作であるように、私には思われる作品です。
『イヤリング』にある心象風景は、短編集の中で繰り返されます。
・・・けっこう暗澹たる気持ちになってしまいまして。
笑えもしないし、救いも何もないなと感じてしまいました。
改めて千本松由季さんの掌編小説『サタンの調べ』のハッピーは良かった、と思ったのでした。
男女の恋愛小説も、ハッピーとは違うかもしれませんが、痛快で爽快、ナンセンスさもハンサムだと感じます。
自分の書いたものを振り返ると、バットエンドではありませんが、微妙なものが多いです。
当分微妙なものが続きそうに思いますが、ハッピーエンド、もしくはハッピーなものも書いてみたいです。
今のところ、自分が書いたハッピーな物語を全く想像できないので、数年後になるかもしれませんが。