「対話のことば」について ストラテラ服用日記644日目
昨日の続きで書籍「対話のことば」の紹介。
100回以上オープンダイアローグをやって、この本を読んだ上で感じたことを書きたいと思います。
まず、著者が対話の心得としていちばん大切なことだと捉えているのが3つある
・体験している世界
・多様な声
・新たな理解
今日は体験している世界について書いていきたい。
対話をする上で、相手の体験している世界を知るということは導入としてとても大切だ。
人それぞれ全く違う人生を生きている。
だからこそ、謙虚に相手の言うことに耳を傾けて相談者が体験している世界を想像することがとても大切。
その人の体験にどんな事が起こりどんなふうに捉えているのかを知る。一旦自分の感情や体験は横において、相手の世界を知ることに集中してみる。
相手を知ることにも繋がるが、相手の言葉を使って話すということも重要だ。治療方針を立てるためのヒアリングでもなく、相手が使った言葉をそのままつかって話す。
自分の言葉を使うと、こちらのバイアスや解釈が入った言葉になってしまう。
そして無の時間も重要だ。相手がしっかり言葉にできるまで待つ。急かさず待つ。自分の言葉として具体化できるまで待つ。
ただ待つだけでなく、考えているときの仕草や表情、雰囲気をしっかり観察しながら待つ。
五感を使って、偏見を入れずにあいての存在に意識を集中する。
対話に必要とされるベースの部分とも言うべきか。こういったものが大切なんだなと再認識しました。
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