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無職のオタクが転生して「好き」を語っていたらマンガライターになった話
僕は無職になった。貯金もなく、極めつきに住む家も失った。
手元に残ったのモノは、初めて購入した車のローンとやりたいことが見つからない焦燥感。そして来月から自分の口座に給料が振り込まれない絶望だけだった。
2018年12月の年の瀬には絶望の入り口に立ち、それでも世界は相も変わらずに綺麗に周り続けていることを知った。それが僕の現実(リアル)だった。
あれから3年後の2021年5月4日に僕はアルのマンガライターとしてデビューしました。
アル(@alu_inc )のマンガライターとして初めて記事を執筆させて頂きました。
— とらい|マンガライター (@torai_0) May 4, 2021
作品と読者の縁を紡ぐマンガライターを目指していきます!
『妖狐×僕SS』から学ぶ悪癖との向き合い方 #アル #いぬぼく https://t.co/GmptWyAJuk @alu_incより
無職のオタクに何があったのか?再現性はなくても、無職が転生するまでにやって良かったことや出会えて良かった作品の紹介をしながら振り返ってみます。
一度すべてを手放したとしても、またそこから始めればいい
無職になってから時間だけはあったので、大好きなラジオ番組「ALL GOOD FRIDAY」のお悩み相談に応募してみました。2019年の初回放送で読まれて、ラジオパーソナリティのLiLiCoさんに頂いたアドバイスと処方箋ムービーの「シェフ 三つ星フードトラック始めました」に出会い、僕の人生は動き出しました。
LiLiCoさんの応援メッセージに救われたので紹介します。
「一度すべてを手放したとしても、またそこから始めればいい。」ってセリフがあるんだよね。 Twitterの使い方をよく知らなくて、文句を書いたらどんどん広まっちゃって、でも逆に息子はSNSを駆使して、フードトラックを宣伝して行くところ行くところで人がどんどん集まっていく。家族や仲間など色々なことを描いている映画です。友達の中に好きなことで輝いている人がいるかもしれないから、そういった人たちからアドバイスをもらってみて。確かに楽しいと思って入った道でも、イヤなことはあるけれどアンテナを張って、やりたいことや楽しいことを見つけて欲しいです。
(全文はALL GOOD FRIDAYのサイトから見れます)
「一度すべてを手放したとしても、またそこから始めればいい。」
この言葉を知り、この作品を見て、外の世界へ一歩踏み出す勇気をもらいました。
物事は多面的だ。貴様は視力は良くても視野が狭い。その上底意ばかりクローズアップしている。よくみろ、気付け、選び放題だ!どう見る?残夏
「妖狐✖︎僕SS」 青鬼院 蜻蛉
「人生詰んだ」と思った時にやって良かった2つのこと
無職の時にお金をかけずにやって良かったことを2つ紹介させて頂きます。
1つ目 成功者の失敗談を調べる
まずdelyの堀江さんの放送を紹介させて頂きます。
苦しいときほど下を見ろ。自分より昔、苦しそうな先輩の記事とかを読んでました。~の創業期はこんなに苦しかった。ソフトバンクもこんなに苦しかった。今、偉大になっている会社の非常に苦しかった時期のことを記事で沢山調べてみることで、僕もこんな風にいつかなれるのかなと考えていました。~中略~ 是非、苦しかったら下を見てください。自分より苦しい人は無限に世の中にいるので、いつも勝手に上は向いていると思うので、気づいたらたまに下を見て、そのあと成功した先輩を見て、勇気づけられるのがいいんじゃないかなと思います。
無職になって家も無ければ生活費とローンの返済が現実的に迫っているので、知り合いの家に居候してアルバイトの面接を受けながら、図書館で本を読み漁りました。
その中で色んな先輩方の人生という棋譜を見て、自分の人生はまだ詰んでないことに勇気づけられました。
2つ目 転生して人生やり直してみるという設定
色んな失敗談を調べる中で参考になった考え方があります。それは、ダルビッシュ有選手の異世界転生論(勝手に名付けてます)を紹介します。
「20歳の時、東京ドームで5点ぐらい取ってもらったのに簡単に追いつかれた。なんでこうなるねんって……で、東京ドームホテルに泊まってたから、水道橋あたりやったと思うけど、40歳になった自分がホームレスになって、お金もない、ご飯も食べられへんっていう状況を1回、自分で想像してみたんです」〜中略〜「そんな時に神様がいきなり現れて『おい、お前、20歳の時のことを覚えてるか? あの頃に戻りたいか? 1回だけチャンスやる。その代わり、できること全部やらへんかったら、またここに戻すぞ』って言われたら、誰でも絶対戻るでしょう?で、僕はパッと目を開けて、たった今、神様のお陰で20歳の自分に戻って来たっていう体(てい)にしたんです。そしたら、もう未来が見えてるし、当時の僕はプライドも高かったから、『このまま終わるのはどうしても嫌や、ホンマにちゃんとやらなアカン』と」
僕自身はホームレス手前までいきましたが、転生して人生をもう1度やり直したと設定して自分の興味のあることにトライしました。物語を転がして行く中で様々な出会いと経験をして、現在はアパレル業界に異世界転生(転職)してます。アパレル業界にたどり着くまでの話はいつか書きます。
自分の「好きな」モノを語っていたらファンができた
転職してサラリーマンになった僕は、最初の頃は数万枚の商品のタグを数える毎日でした。人と会話しないのが想像以上にストレスを感じたいた時にstand.fmという音声サービスに出会いました。
最初は聞き専で色んな人のチャンネルにLIVE放送で遊びにいき、声で表現する姿に憧れて自分も放送にトライしました(ラジオ好きとして自分の番組を持つことは夢だったので)自分が放送できる「好き」なコンテンツはなんだろうと考えた末に僕に残っていたモノ。
それは「マンガ」と「アニメ」でした。
そして勇気を振り絞って初めてのLIVE放送で紹介した作品が「五等分の花嫁」でした。その時の放送は聞くに堪えない程にまとまっていない内容でした。それでも最後まで聞いてくれたリスナーさんが、次のLIVE放送で遊びに来て好きなアニメを教えて頂いたりしました。
その後ファンレターを頂き初めて自分にファンができました。stand.fm公式さんに紹介してもらえたのもすごく嬉しかったです。現在はチャンネル名も変えてご無沙汰しているのでstand.fmも復帰していきます!
ピックアップチャンネル
— stand.fm (@standfm) August 14, 2020
「とらいの備忘録とらいの備忘録」https://t.co/JkXRGiggt8
放送の概要は2枚目から🏉↓ pic.twitter.com/O9jg4LmiQO
踏切を渡った僕はもうそっちには戻れません
stand.fmで好きな作品を語っていた頃に、アルのライターもり氏さんのラジオ番組の特別企画で「五等分の花嫁推しタッグトーナメント」を開催することを知りました。
憧れのアルのライターさんが集結する大会で、好きなマンガの推しを語ってみたくて参加させて頂きました。結果は三玖を優勝まで導くことができました!
そしてタッグパートナーおがさんの振り返り記事を読んで、僕のマンガライター人生が始まりました。
先日行われた『五等分の花嫁』推しタッグトーナメント。幸いにも優勝できましたが、その舞台裏には人知れない努力が隠されていました。
— おがさん/No.9編集部/『少女ファイト』既刊17巻の振り返り記事執筆中 (@basil_ko84) March 1, 2021
『五等分の花嫁』の三玖が作ったとっておきのパンを、僕は味わうことができたんだ。|おがさん @basil_ko84 #note #マンガ感想文 https://t.co/uuoQBrdupw
この記事の中で、自分が思っていて言葉に出来なかった本音を代弁しておがさんが文章で表現されているのを読みました。気づいたら、頬から熱い想いが溢れ出しているのが分かり、自分の心が動かされているのに気づきました。
僕も人の心を動かす文章を誰かに届けたい。作品と読者の縁を紡ぐマンガライターになりたい。この記事を読んでアルのライターに応募しました。
そして僕はアルのマンガライターになりました。初めてのアルのレビュー記事は誰かの悪癖に勇気を与えてくれる、藤原ここあ先生の「妖狐×僕SS」です。
僕が無職から転生してアルのマンガライターになれたのは、これまでの色んな「出会い」のおかげであり、この作品を通して感謝を伝えたくて選びました。五等分の花嫁のレビューは然るべきタイミングで書かせて頂きます。
人は出会いで出来ているのさ 色んな物や人 感情とのな あいつ(母さん)やお前と出会ってない俺は俺とは呼べないのさ・・・
「妖狐✖︎僕SS」河住丈太郎
僕には自分で嫌いな悪癖があります。それは、自分の本音は伝えられず、人に悪態をついてしまうことです。その因果応報で無職になった自分自身の悪癖を変えたかったです。自分の本音を人に伝えられなくて、色んな嫌な経験もしました。自分一人で他人に迷惑をかけない様に生きていこう。周りにどう思われようが自分一人で生きていければいい。けど、それはハードすぎました。
この作品を読んで辛い経験の中で、悪癖だらけの自分と関わってくれる人達にどれだけ救われていたのかを実感しました。自分が少しずつ変われ始めたのは、色んな物や人と出会えたおかげでした。この感謝の気持ちを返すために自分の「悪癖」に悩んでいる人と、この作品の出会いを紡ぎたいと思いました。
1ヶ月以上悩んで執筆したんですが、自分の想いを言葉にするのがこんなにも大変だと思いませんでした。ヴァイオレット・エヴァーガーデンが初めて手紙を書いた時の気持ちがすごく分かりました。書き上げた文章にまだまだライターとしては未熟ですが、この活動の先に作品と読者の縁を紡ぐマンガライターを目指していきます。
記事で語りつくせなかった想いは、もり氏さんのラジオで熱く語らせて頂いております。作品紹介は34分30秒あたりからスタートです!
音声ですが当日のプレゼン資料作っていますので、楽しめて頂ければと思いスライドを公開しておきます。
最後までお読み頂きありがとうございました!
またあなたに会えるのを楽しみに記事を書き続けていきます。
10もらったら自分の1を上乗せして11にして次の人へ渡す