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実写サウンドノベル第2弾!「428〜封鎖された渋谷で」ファミ通レビュー満点の超良作!

<お勧めしたい対象者>
中学生、高校生、社会人

<428 一番の魅力!>
 「街」に続く実写サウンドノベルの第2弾!今回は全ての主人公の話が、ラストに向けて収束していくという壮大な展開に・・・!個性的かつ魅力的な主人公達が、どう集結していくのか。脇役達も前回よりさらにパワーアップ!最高の群像劇を見逃すな!ちなみに、読み方は「よんにーはち」です。しぶや(428)の語呂合わせでもあります。

<あらすじ>
 前回に引き続き舞台は渋谷。街の不良から一目置かれるボランティア男、追い詰められた雑誌編集者、犯罪者集団を追う若き刑事、娘を誘拐された細菌学者、ねこの着ぐるみでバイトしている謎の人物・・・。今回も個性的な面々が、それぞれの3日間を過ごします。そして全ての主人公を巻き込む大事件に向かって、物語は突き進みます。ラストの盛り上がり方はもう、ほんとドキドキが止まりません!なんせそれに関わってる人たちのこれまでの話、全部知ってますからね!全員が主人公です。これまでどういう日々を過ごしてきてここにたどり着いたのか。それを各主人公達は知りません。プレイヤーだけが知っているのです。この興奮度たるや凄まじいものがあります。また、脇役達もいい味出しているんです。個人的に一番好きな脇役は、細菌学者の家にくる刑事の一人ですね。ラストに向けて主人公を助けてくれるシーンがあるんですが・・・。もう、ここは思わず叫んじゃいましたよね。近所迷惑だったかも。すいません。

<どこで遊べる?>
 元々はWiiで発売。PS3のゲームアーカイブスにはある様子。2018年にはPS4とWindows版も発売したようです。

<428の問題>
 やはり小説好きには「実写背景の読み物」は受け付けないかもしれません。シルエットモードも、本作にはありませんので。しかし難しい操作は一切なく、行き詰まってもネット検索すれば答えは落ちてます。誰でも必ずラストまで読むことができます。ただ、物語を読み終えた時、やはりこの興奮を分かち合いたい欲が大爆発してしまう可能性は否めません。あらかじめ夫婦でやるなど、この作品について話せる人を用意しておくのも一つの手段かもしれませんね。

<「自分なりの答え」を考えるきっかけが、良作に触れる意味>
 一人ひとりの主人公からラストに向けて収束していく脚本は見事です!エンターテインメント性抜群の作品だと思います。これのおかげで、また渋谷に行きたくなって、ハチ公象のある広場で用もないのにうろうろしちゃいました。ここ、スタート時に刑事が張り込みしてたとこだよな・・・ぐふふ、とか思ってました。不審者の極み。
 さてこの作品、一つのキーワードとして「家族」というものがあったなぁと感じています。大切な家族を守りたいと思うのは自然なことです。ですがそれは、誰を犠牲にしてもいいということになるでしょうか?もちろん、当人からしてみれば誰より大事な家族なら、他人が犠牲になってもいいというのがその人の正義でしょう。例えば自分の大事な人がちょっと珍しい血液型で、事故で輸血が必要!型が合う血液型の人が今、近くに一人しかいない!今すぐ輸血しないと死んじゃう!でもその人から大量に輸血しちゃうと、その人も死んじゃう・・・!さてこんな状況ならどうするのが正解なんでしょうかね。個人的には、正解などないと思います。その場で決断しなければならない問題は、後になってからなんやかんや言われるものです。でも決断しなければならない「その場」では、じっくり考えさせてくれる時間はありません。もし自分なら、こんな状況なら、どんな判断を下すだろう。いつか突然くるかもしれない「その場」に備え、色々な危機的状況を擬似体験し、自分の中に答えを持っておく。こういった物語性の高いゲームや映画、小説や漫画などに触れた時、その「自分なりの答え」を沢山持てるのは、人生において役立つ利点の一つだと考えています。もちろん、自分なりの答えを持っていたとしても、本当にいざその場になった時、同じ答えを選択できるかという問題もあるとは思いますが。想定したこともない!というよりは想定した経験があると言う方がまだマシだと思いますよ。

<まとめ>
 「街」を遊んで面白かったという方!「街」はやったことないけど、実写のサウンドノベルやってみたいなという方!ドラマが好きな方!428を是非プレイしてみてください!「街」よりはプレイしやすい環境でしょうし、時代も今に近いですから。今回も笑いあり、恐怖あり、緊迫あり!そして感動ありです。それではまた次回!

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