幇助(ほうじょ)の罪-20221220.ドイツ-
10代のあの日々の秘書
今以て
晒され罰せらる「幇助(ほうじょ)罪」
終戦後、被告は沈黙を守って生きてきたのだろうか。
あるいは、強制収容所での在り様を告発していたのだろうか。
社会的には、どこまでを罪とし
無罪になる可能性があったのだろうか
何が罪で
何が理由で…
加害者はもとより、幇助者たちは
尊厳を損なう行為と知っているから
傷ついた人を傷つけたと知っているから
沈黙と告発と言い訳を
選択肢にし得たのだろう
あの日 20160118.
何もかもが損なわれると知っていたから
どんな声も届かないと、環境を盾にし
どんな声もあげなかった責任を放棄し
何が残酷かわかって
そして 2022.冬
巧みに覚悟めいた文字を並べた言葉の向こうに
同情を期待することを
選択肢にし得たのだろう
何かを優しさと捉えた事を
免罪符にして生き延びて
免罪符をして生き延びる
あの日
あの場に立たされた人は
誰が誰を赦そうと
誰にも赦しを求めない
何もかもを引き受けて
覚悟の向こうに選択肢を葬って
どんな道を撰ぼうと
どうしていくのか知っている