病まない為に忙しいは悪手

立ち止まってしまうと病むからずっと働くの！
病むのは何もしてない暇人だから！
忙しかったら病まない！

僕は日々過ごして中でこんな言葉を結構な頻度で聞く。止まってしまったら考えてしまって気持ちが沈んでしまうみたいだ。
この言葉を聞くたびに悪手だなぁと感じる。

この言葉を無理矢理に読み解いていくと

悩みが動き続けることで気にしなくしていつの間にか消えるか小さくなっているはずだという希望だ。

いや、消えない。それも逆なんだよね。その悩みは大きくなるんだ。だって君は先に悩んでしまったのだから。ぶつけたアザがぶつけた日は大丈夫でも、次の日に広がっていくようにじわじわ広がっていく。それもアザと違って完治はしない。

しかし完治したと勘違いをして更に大きなアザを作り始める。そして更に動き続ける。

ぐるぐる回ってるハムスターみたいだね。これをひたすら繰り返すと何で自分で悩んでなんでその行動をとっていて自分がどうしたいのか全く分からなくなる。
なんでそれしてるの？の回答が病まないになってる人は確実にこれだ。理由があるわけじゃ無い。ただ自分のメンタルを安定させる為の安定剤が動き続ける。

これは辛いよ。だって解決法が無くて痛いのを無くすにはアザがある状態で全力ドッチボールをしなきゃいけなくなるからね。

こうなる心理は大体分かる。
救いを求めるんだよなぁ。そこにはきっと救いがあると願ってるし周りの人間もそう言ってる。だからこの先にはアザが治る万能薬があるはず。だってこんなに走ってるんだから。

でもね君が知らなきゃいけないのはそのアザがどこに出来ていてどんなぶつけ方をしてどれくらい痛いのか自分で把握することだ。

分かってる。君は分かってるんだよね。そんなの分かってる。治し方も本当に正しい方法もね。でも向き合うのが怖い。だってもう取り返しがつかないと思ってるアザなんだもんね。でもね君が思ってるよりそのアザは酷く無いよ。所詮アザなんだよ。骨が折れてる訳でもなければその部分を切り取られた訳じゃ無い。
骨が折れてたらもはや走れないはずだから。

一度立ち止まろう。怖いよね。
それでも立ち止まらないといけない。君はその悩みをどんな形でもいいから受け入れなきゃいけない。どんな行動を決めるかなんてそんな大きなことを決めなくてもいいよ。ただ見つめないといけない。細かく、そして細く、小さくしてなんでを突き詰めていかなきゃいけない。君が1番痛いところを知っていなきゃいけないのは君自身なんだよ。誰かに預けることは出来るよ。でもそれをすると君は君のことが分からなくなる。

僕はホストだからよく人と関わるけど
関わってる女の子のことを女の子以上に分かってる自信がある。もしかしたらそれは過信かも知れない間違いかもしれないけど少なくとも決めつけて自分で結論を出せるくらいはプロだ。

その中で思う。悩みを無理矢理打ち消そうとする。
分かるんだけどね。悩んでも仕方ない。
その通り。君の悩みは人が関わってくるもんね。
それはでもね間違いだよ。悩みに自分自身のもの。
君だけの君の中の悩みだ。君が自分のことを分かってあげたらそれで治るんだよ。だから贅沢に悩みなね。
だって君だけが独り占め出来ていくらでも時間をかけて向き合えるんだよ。それも自己完結で。なんて贅沢なんだ高いワインを一つの樽にぶち込んで飲むくらい贅沢だよ。そしてそれくらい下品なものでいいんだ。
人に誇れる自分なんて捨ててしまうんだ。
そんなものは幻想でいい。君を救えるならね。

突き放してしまったように感じたらそれは勘違いで
僕は骨が折れても足が無くなっても麻酔かけて走ってる人も好きだよ。愛おしいし愛くるしい。
麻酔きかなくなったらモルヒネ貸してあげるね。

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