三河屋のAIサブちゃんの台頭
三河屋のサブちゃんとは、サザエさんで出てくる、あのサブちゃんです。
磯野家の家族構成、趣向を把握しきり、「熱燗の美味しい季節ですよ」とか「醤油切れる頃ですね」と絶妙なタイミングでレコメンドしてくる超優秀なルートセールスですよね。
このようなBtoCのセールスがあと10年もすれば、大多数がいなくなるんじゃないか、と言われています。
そう予想されるひとつのポイントがAmazonです。
Amazonの「あなたへのおすすめ」で商品を購入されたことはありますか?
Amazonは、購入履歴からAIが最適な商品を提案してくるんです。
しかもAIの性能はどんどん進化しており、購入履歴のみならず、サイトの閲覧履歴、SNSの投稿履歴などからも情報を収集してきています。
まさにAI版の三河屋のサブちゃんなんです。
ただ、ルートセールス的なルーティーンタスクは無くなるけど、顧客訪問してヒアリング、提案といったノンルーティーンタスクは無くならないはずだと思う方もいるかもしれません。
実は営業の現場でも、特にIT業界ではルーティーンタスクがオートメーション化されているんです。
営業の現場では、セールステックと呼ばれる最先端の営業ツールが台頭してきています。
これは営業プロセスを細分化(電話、メール、リストの作成、アポイント、ていあん、交渉、受注)し、営業の各プロセスに人との関わりを排除し、自動化してといった感じです。有名なものですと、セールスフォースやマーケティングオートメーションがありますよね。
先進国のアメリカでは、このテクノロジーの活用により、営業マンの数を減らし、コスト削除をしていっているんです。
この波は日本にもどんどんきています。
トラブル処理や顧客の感情処理といったホスピタリティについては、AIでは難しいのでは、という意見もありますが、そこもホスピタリティを冷静に細分化すればAIに置き換えることが可能です。
美容室など、店舗経営されている方は問屋や代理店がルート営業で訪問しているかと思いますが、そうした営業も、今後仕事がなくなる可能性があります。
AIサブちゃんに対応するためには、テクノロジーの変化に敏感になり、テクノロジーに奪われる側ではなく、うまく活用する側になる必要があります。
AIサブちゃんをライバルと見なすのではなく、うまく付き合っていくことがこの先、生きていく上でとても重要だと感じています。