2次的思考を意識する【トレードを向上させる心理テクニック】

2次的効果(second order consequence)という言葉を知っていますか?
これは、ある結果が起こった時、2次的(副次的)に起こる効果のことです。

例えば、今日は疲れたからビールを3杯飲んだとします。これにより今日の疲れはとれ、一時的な満足感を得られたとします。このような直近の問題を解決する、簡単で瞬時な選択肢を1次的思考と言います。
しかし、もし今後このような生活を続けた場合どうなるでしょうか?
肥満・浪費・中毒・・・このような、1次効果(1時思考の結果)に付随して発生する可能性がある結果を2次的効果(副次効果)と言います。
課題と結果は常に連鎖しており、1つの結果によってまたさらなる課題が生まれます。この連鎖をどこまで先読みして、起こりうる結果を予測できるかが大事なのです。

ある課題に直面した時、直近の課題を解決するだけの1次思考で辞めず、さらにそこから『その結果、どうする?』ということを自問すると良いです。
これを続けることで、より問題の深部に到達できるだけでなく、周りの1次思考で辞めてる人を出し抜くことができます。

このような考え方は、投資や人生で成功するために重要です。
私の尊敬する投資家、レイダリオ氏も著書でこの考えの重要性を説いていました。興味がある方は是非読んでみてください。

トレードにおける使い方

トレードにおける1次思考とは、価格が上がるか下がるかを考えることです。
上がると思えば買うし、下がると思えば売る。それだけです。

エントリーポイントから予想だおおりに上がれば喜び、逆にいくと不安に駆られる。常に直近の結果、1次的思考をしているから感情的になってしまうのです。

ではどうすればいいのか?

エントリーする前に、きちんと2次的効果まで考えるべきなのです。
『エントリーポイントから価格が上がった。で、次はどうする?』といったふうに、常に後後のことを考え、想定しなければいけません。

チェスや将棋で、次の相手の手を読んで、そこから自分の手を導いて、さらに相手の手を読んで・・・といったイメージに近いです。

これができないと、損切りも利確もできなくなります。
自分が正しかった場合に次に取るべき行動が利確につながり、間違えていた時に取るべき行動が損切りになります。つまり、利確も損切りも、2次的思考をマスターしないとできません。

また、2次的思考の結果、当初思い描いていたシナリオが変更され、無駄なトレードをなくせるかもしれません。
直近の値動きだけを考えた場合は買いだが、進行方向にあるレジスタンスやその後値が伸びにくいと分析できた場合、そのトレードはパスしてその後の売りのチャンスでトレードできるようになるかもしれません。
こんな感じで、2次的思考ができるようになることで、相場をより深く読むことができ、単に上がる下がるといった2元論から卒業できるようになります。

投資でも投機でも、起こりうる可能性を全て導き出すことだできれば、案外怖くありません。エントリー、利確、損切り、さらにその先に起こりうる値動きをできるだけ多く想定して始めて「安心」できるからです。

自分の思考力を向上させる5つの具体的ステップ

① 常に、『で、その後どうなる?』と自問する。
② 時間を意識して思考する。結果は、10分後、10時間後、10年後にどのようになっているか?
③ 思考をテンプレート化して、定期的にそれを復習する。

まとめ

人生で起こる、超人的成功のほとんどは、1次効果はネガティブで2次効果がポジティブなことが多いです。目先の結果が悪いからといって諦めずに、常にその結果である2次効果を見据える事で、本当の意味で自分が求める成功に到達できるかもしれません。

次回も心理テクニックとかマインドセットの記事を書く予定です。
参考になった方は是非スキをお願いします!


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