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2022年2月のTOP5

2月のTOP5を搬入しました。テーマは鬼の本。鬼にまつわる本を5冊集めてみました。

|鬼丸大将①/手塚治虫
例えば奴隷として売られようとしたローマの軍人が日本に流れ着く。目の色も髪の色も違う外国人がいきなり現れたら昔の日本人はどう思うか。
「鬼だー」
その勘違いから悲しい物語が始まります。

|鬼丸大将②/手塚治虫
人一倍体が大きく、目の色と髪の毛の色が違うだけで鬼と恐れられ、親も殺された鬼丸。親の仇の娘 春菜の一言が、正義とはなんだと鬼丸を悩ませます。
「世の中には悪人も正義もないのよ 自分で自分を勝手にそう判断しているだけ・・・」

|鬼太郎の地獄めぐり/水木しげる
子どもの頃、戦隊もののヒーローにはまるで興味がわかなかったものの、鬼太郎のようなヒーローには親近感を抱いていました。
毛針で戦いすぎると禿げてしまうとか、そういう人間臭いところに惹かれたのだと思います。

|鬼姫/楳図かずお
世の中には自分に似た人が3人いると言いますが、同じ領地にその3人が揃ったことで悲劇が生まれます。顔だけでなく、性格までも少しずつ鬼姫に似ていく様は、まさに鬼気迫るものがあります。

|百鬼園随筆/内田百閒
ある朝急に髭を剃って教壇に立った際に生徒の口から洩れたぷう、ぷうという音が間抜けな「髭」、夏目漱石との思い出を綴った「明石の漱石先生」など。個人的には「風の神」のような幻想的な話に惹きつけられます。

|「いき」の構造/九鬼周造
「運命によって<諦め>を得た<媚態>が<意気地>の自由に生きるのが<いき>である」とのことです。
個人的に印象的だったのは、「横縞よりも縦縞の方が「いき」である」ということ。
ボーダーシャツの人をみるたびに思い出します。


棚に並べてしまうと本のタイトルや著者名しか見えないため、もう少し本の魅力を伝えたいと思い、TOP5に選んだ本にオリジナルの帯を付けてみました。ぜひ店頭で見てみてください。

※売り切れ、本の入れ替えにより商品がない場合はご容赦ください。






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